小樽水産高校生 高島小で“かまぼこ”授業

 北海道小樽水産高等学校(若竹町9・亀山喜明校長)水産食品科3年の坂上さん・竹中さん・川澄さんと小坂実顕教諭が、12月8日(金)10:45から、小樽市立高島小学校(高島5・篠崎大作校長)3年生24名を対象に、出前講座「かまぼこの不思議」と題し授業を行った。

 

 同科では、水産物を中心とした食品の製造・管理流通について学び、魚を捌いて缶詰や練り製品などの製造実習・食品化学実験・校外での販売実習などに取り組み、今回のような出前講座も実施している。

 

 かまぼこの名前のルーツとなるがまの穂を採集に行ったり、児童がかまぼこに興味を示すように、かまぼこに装飾した作品を事前に作り、配布資料やパワーポイントで紹介できるよう、2週間前から準備行ってきた。

 

 授業では、同校1年生が制作したちくわの試食やかまぼこの歴史・作り方など、小樽のかまぼこ会社の歴史なども授業に盛り込まれた。

 

 まずは資料を使い、教室で「かまぼこの不思議」について10の問題を解説しながら解いた。事前に児童たちは、9月に栗原蒲鉾店を訪問し、工場の様子を見学。かまぼこについて学んでいる。

 

 高校生が考えた問題は、かまぼこを漢字で書いたり、かまぼこの原料は魚であること、すり身に砂糖を加えることで冷凍すると長く保存できること、冷凍すり身は、1960(昭和35)年隣町の余市の中央試験場で開発されたことなどを、クイズ形式で印象付けている。

 

 次に家庭科室に移動し、板かまぼこ・かに風味かまぼこ・なるとなどに、飾り用のチョコペン・銀色の粒(アラザン)・錦糸卵などを使って装飾して楽しんだ。

 

 児童はそれぞれにアイディアが溢れ、チョコペンで目や口を付けたり、アラザンを飾ったり、友だち同士で見せ合って楽しみ完成品を味わい、「目や手・足を付けて想像上の生き物を作ったり、楽しかった。かまぼこに甘い飾りをつけて食べてみると美味しかった」と話していた。

 

 講師を務めた生徒たちは、「かまぼこの伝統を伝え、かまぼこに触れて楽しんでもらおうと、子どもたちが興味を示す飾ったりできるように考えた。子どもたちも楽しそうだったし、私たちも一緒に楽しめた」と話した。

 

 ◎北海道小樽水産高等学校(外部)

 ◎小樽市立高島小学校(外部)

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