小樽警察署(富岡1・佐藤伸治署長)は、セイコーマート長橋店パート従業員・最上あゆみさん(38)が、特殊詐欺の被害を未然に防止したとして、11月30日(木)14:00から感謝状贈呈式を実施した。
功労者の最上さんと最上正和店長、セイコーリテールサービス株式会社・種市裕也スーパーバイザーも出席し、佐藤署長と北海道警友会・白井登小樽支部長から感謝状が贈られた。
10月12日(木)17:00〜18:00にかけて、同店常連客の80歳代男性が、電話を片手に話しながら店内でうろうろしているのを不審に思い、最上さんがどうしたのか声をかけたところ、電子マネーカード1万円を4枚購入したいと返事があり、様子がおかしいと察して、高齢男性に代わって電話に対応。片言の日本語で「関係ない」と言われ罵声を浴びせられた上、1時間以上も電話を使用していることを知り電話を切った。
その後、高齢男性には詐欺であることを伝え、110番に通報し詐欺被害を未然に防止した。高齢男性の話によると、パソコンを開いたら画面がおかしくなり、直すために表示されている電話番号にかけてしまったという。
最上さんは、「男性は全く疑っていなかった。詐欺は許されない。常連のお客さんを守ろうとする強い気持ちが沸き起こり、守れて良かった」と話した。
同店では、昨年10月にも高齢男性客が電子マネー購入のために訪れ、従業員によって阻止され被害防止に貢献している。
最上店長は、「昨年も同じようなことがあって、1度あることは2度あると全従業員に伝え、気を付けるように指示を出していた」と話した。
佐藤署長は、「行動に違和感があり、それに気づき勇気ある行動で電話を取り目的を聞いた。なかなかできることではない。セイコーマートの方々の善意のお陰で被害を食い止めることができ、敬意を表し感謝したい。」と述べた。
市内の11月末の特殊詐欺被害状況は2件220万円。不審電話は、継続してかかってきているため注意が必要だ。
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