小樽英語教育研究会 4年ぶり秋の学習会

 11月11日(土)午後、北海道教育大学教職大学院・中村邦彦特任教授を講師として迎え、小樽英語教育研究会(伊藤仁弥会長)主催の学習会が、小樽市立菁園中学校(花園5)を会場に実施された。(写真提供:小樽英語教育研究会提供)

 

 4年ぶりに小樽市内外から14名が集まり、「今、求められる英語教育」と題して講話が行われ、英語教育の意義を改めて考えさせる内容だった。

 

 学校であるからこそできる活動、友人とだからこそできる活動、そして英語であるからこそできる活動について、参加した教諭らは講師の説明に聞き入り、周囲との交流の中から英語教育の意義を確認し合っていた。

 

 また、中村講師は、小樽市の令和5年度全国学力・学習状況調査の調査結果を踏まえたうえで、「今、求められている英語力を授業でどう伸ばすか」という課題に対し、多少分からない語があっても、リスニングでは「思考を止めずに全体を聞くこと」、リーディングでは「類推して読み全体を捉えること」など、具体例を交えて丁寧に説明していた。

 

 終盤では、英語の教科だけに捉われることなく、他教科との横断的な取り組みを用いるなど、ちょっとしたやり取りにも思考を伴う活動や、根拠を説明する活動を取り入れ、生徒の意欲を駆り立てる場面を設ける旨の助言があり、参加した教諭らは大きくうなずき、「改めて学習指導要領の趣旨を考える良い機会になった」や「英語教育ならではの有用性を生徒の関係性構築に生かしたい」などの感想があった。

 

 本会の会長である長橋中学校・伊藤仁弥校長は、「離れていても、私たちの近くに感じ続けられるような存在であり続けていただきたい」と述べていた。

 

 今後、年度内に会員による研究授業を行い、さらに研修を深めることとしている。

 

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