北運河のシンボル旧北海製罐小樽工場第3倉庫(港町4)2階の200㎡を会場に、バルコニーの一部も開放して11月10日(金)~12日(日)で、おしゃれなセレクト雑貨や手作りの品々を販売するOUR PLACES #01″MARCHE” with 小樽DEPARTMENTを開催。
出店者でつくる実行委員会と倉庫利活用を目指すNPO法人OTARU CREATIVE PLUSの共創で、不特定多数の人が出入りする同倉庫内を活用してのイベントは初めてとなる。
小樽DEPARTMENTは、2015(平成27)年に旧小樽商工会議所で初開催され、2回目は2018年(平成30)年に小樽芸術村中庭でスペシャルバザールを開催。今回は5年ぶり3回目となる。市内8店舗を含む17店舗が集結。
札幌を拠点とする花屋・植物創装mukavuus(ムカバース:癒やし)草花紡が初出店し、佐々木元子店主は、「小樽の山と海が近い所が好き。華やかさではなく、森の中に入ると癒やされたりする。その癒やしや香りを大切にしている。田舎の野草を摘んで花束にしたり、できるだけ道産を意識している」と話し、黄色やオレンジ色の秋桜、グリーンのリースや優しい色合いのブーケなどを並べている。
会場アーチの下でひと際目立つ、新巻鮭の木箱を使った販売を展開するARAMAKIは、恵庭から初出店。鮭や身欠きにしんを入れていた魚箱を、名刺入や鍋敷き・バインダー・椅子など日用品に再利用し、大小30種類の製品を生み出している。
魚箱に惚れ込んだ村上智彦代表と髙橋立さんはともに大工で、村上代表は「魚箱があった教えて!」と話していた。
外はあいにくの雨だったが、会場は多くの人々が行き来し、店主との会話を楽しむ人や、店主同士の情報交換の場にもなっている。
主催者のの髙橋龍同実行委員長は、「3回目をやりたいとずっと思っていて、第3倉庫を使わせてもらえることとなり、プレッシャーも感じつつ楽しみにしていた。
開いてみるまで、どれくらいお客さんが来ていただけるのか分からない。広く皆さんに来てもらうのは、第3倉庫としても初めて。不定期で活用されることに繋がれればと思う。
いろいろな方々にこの建物が注目されればと思う。OC+さんと小樽DEPARTMENTの2つの団体がともに創り上げていく。きっとこの建物だけのことではなく、小樽のこれからの将来を占うことにもなり、いろいろな所と繋がりながらこれからを創っていければと思う」と話した。
同実行委員メンバー 兼NPO法人OTARU CREATIVE PLUS(OC+)の白鳥陽子理事は、「北洋漁業が北海道の主力だった頃の運河と、歴史の雰囲気を感じてもらえるとありがたい」と話した。
関連イベントとして、11月12日(日)まで、unga plus galleryで北前船が繋ぐ寄港地の記憶-富山のガラス-を、裏小樽モンパルナスでウラオタルバザールを開催している。
OUR PLACES #01 “MARCHE” with 小樽DEPARTMENT
11月10日(金)~12日(日)11:00~18:00(最終日17:00) 入場無料
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