一般社団法人北海道消防設備協会小樽支部(宮本英司支部長)は、小樽市消防本部へ応急手当普及啓発用訓練人形(2体・18万円相当)を寄贈し、119番の日の11月9日(木)10:00から贈呈式を行った。
宮本支部長から同消防本部・入井直樹次長へ目録を手渡し、市からは感謝状が贈られた。
入井次長は、「小樽市においての救急活動は、年間7,000件を超える救急出動として対応している。市民の皆さんが、身近な人が倒れた時に応急手当ができることが大切と考える。
頂いた器材を活用し、市民の皆さんに応急手当ての普及啓発活動を実施していきたい」と感謝した。
寄贈資器材の応急手当普及啓発用訓練用人形は、応急手当普及啓発のため、気道確保・人工呼吸・胸骨圧迫、及び頸動脈拍動(手動式)触れることができ、心肺蘇生法の実技訓練に使用する。
肺・口・気道が簡単に交換でき、気道には一方弁がついていて、人工呼吸をしても呼気が戻らないため、感染症対策としても安心。胸にスプリングを使用せず、感触が柔らかいため破損しにくい構造となっている。
同協会小樽支部は、2016(平成28)年から寄附を行い、市内の火災予防啓発に関するものとして広報用マスクや、2018(平成30)年には消防団に防災ホイッスル及び防災のぼりを、2022(令和2)年からは住宅用火災報知器を毎年継続的に寄贈し、今回は、消防の大きな課題の救命率の向上に着目し、コロナ5類となって消防での講習会も増えていくことを見越して、住宅用火災報知器の他に訓練用の人形の寄贈に至った。
会田事務長は、「救急の啓発も行うとあり、一般市民の方が119番通報しても、その間なにかできなくてはならない。そのためには応急手当が必要だと聞き寄贈に至った」と話している。
宮本支部長は、「ぜひ市民の訓練に使ってもらいたい。心配蘇生などに慣れることも大事。突然AEDができる訳ではない。この人形を使って訓練して身につけてもらいたい」と話した。
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