小樽市立北陵中学校(清水町5岡本清豪校長)は、総合的な学習の時間を活用し、教育目標「小樽の未来をつくる北陵生の育成」に基づいた小樽プロジェクト学習の一環で「小樽未来学」に取り組み、10月26日(木)6校時目に全校生徒227名が参加する発表会を開いた。
1年生は、地域の現状の把握と課題追求として徒歩研修で様々な職場に出向き、インタビューする活動を通じて小樽の課題についてまとめた。
2年生は、持続可能な社会に対する課題追求としてSDGsを学習し、届けよう服のチカラプロジェクトについて発表。
3年生は、持続可能な社会を目指した小樽の未来を考える地域創生プランを作成し、これからの未来を担う自分たちのアイディアを、小樽市に提言するという学習をしている。
1年生~3年生の各学年代表6班にが、上手く要点をまとめ、写真や資料なども取り入れて分かりやすくプレゼンテーションした。
3年生の1班目は、小樽をもっと沢山の人に知ってもらい、沢山の人が集まる街にしようと、小樽の魅力で磨き足りないところを課題として捉え、今あるものを活かしもっと美しい小樽をテーマに、地域創生プランを考えた。
小樽運河とその周辺の歴史的建造物に目をつけ、小樽運河の水面のゴミや、緑色の水では美しいとは言えない一面もあるとし、訪れた人に風情ある運河を見てもらうために、運河の水を美しい水にするWater of Africa(アフリカの水)を参考にした、企画「クリーンアップ小樽運河プロジェクト」について説明。
3年生の別の班では、市内に使われていない建物が多いことを小樽市の課題と捉え、さらに増え続けると衰退してしまうとして、何かを再び活性化し再生する「リバイタリーゼーション」をテーマに、使われていない建物を雪が降っても遊べる場所や屋内公園に再利用することで、冬でも遊べる場所が増えたり、店を増やす、使われていない建物への改善策となるのではと提案。
発表を聞いた岡本校長は、「学校の教育目標に、“小樽の未来をつくる 北陵生の育成”とあり、今日の発表会はまさに目標のど真ん中。小樽の未来を託された宝である君たちが、小樽の未来を考えて発表し、素晴らしいとても良い発表会だった」と感想を述べた。
担当の田村教諭は、「小樽の未来を担ってくれればと思う。今日の発表会を振り返り、来年度にも活かしたい。ゆくゆくはポスターセッションなど、小グループで発表をすることもできればと思う」と話した。