生田流正派邦楽会師範で箏咲楽(ことさくら)主宰咲楽雅会代表の大林朋子氏を講師に招き、10月17日(火)〜19日(木)の日程で、小樽市立西陵中学校(富岡2・吉岡智尋校長)全校生徒170名を対象とした箏授業が実施された。
昨年同様、同氏が代表を務めるアンサンブルSAKURAメンバーの音楽療法士・近藤ひとみさんと三浦波人さんの協力もあり、にぎやかに楽しく開かれた。
同校の箏授業の始まりは、土曜日の学校開放で箏を聞かせていた大林氏の活動が、当時の色内小学校の中川めぐみPTA会長の目に留まり、子どもが通っている西陵中学校を紹介。音楽担当の寺田亜紀教諭の強い思いもあり、箏の授業が実現し10年も継続されている。
2時間ずつの授業時間を設け、学校や大林氏と関係者から集められた15面の箏とミニ箏8面の23面が確保され、1人1面ずつで授業を受けられるクラスもあった。
18日(水)は、3年生2クラスが3時間目〜6時間目に指導を受け 五線譜の楽譜を使用して演奏。その後、大林氏の箏・近藤さんの鍵盤ハーモニカ・三浦さんのギターでアンサンブルが披露された。
生徒からは、「箏の授業を毎年楽しみにしている。これからも色々な曲に挑戦したい」や「1曲を最後まで演奏できて達成感があった」、「箏に触れる機会は少ないので、これからも機会があったら演奏したい」などの感想があった。
日間を終えて大林代表は、「西陵中学校は全学年の生徒さんが、1クラス2時間ずつ箏の授業を受けることができて素晴らしい。私たちも毎年授業に協力できてとても嬉しく思う。市内の子どもたちにもっと箏に触れる機会があればと願っている」と話した。(写真提供:大林朋子代表)
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