令和5年度第74回小樽市文化祭に関連して、小樽書遊会(北川稲谷会長)の作品展「書遊展」が、10月22日(日)まで市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれている。
同会は、市内の書壇の重鎮が集まる会で、現在12名の会員が所属。コロナ前には集まることもあったが、近年ではこの作品展に向け、会員それぞれが切磋琢磨して協力し合い、第20回目となる今回は、課題文字12点と漢字・漢字仮名交じりなど自由作品15点を展示している。
課題文字は「舞」。課題文字があるのも会の特徴で、春に会員全員で話し合って決め、同じ文字に挑戦することでそれぞれの個性が分かり、来場者を楽しませている。
湯殿山光明院副住職で文学修士(書道学)の池田憲亮氏は、書道を始めて20年、同会に入会して10年目。今回は作品3点を出展。
課題文字は、オーガンジーに舞う様に甲骨文を墨で描いた作品が天井から吊るされ、中国初唐の文学者・沈佺期の詩・漢字多字数の作品と漢字仮名交じりの辻井ト童の句を展示。よく見ると3点とも舞が潜んでいて面白い。
91歳の北川会長は舞と人生七彩の2点を出展し、池田氏は「年齢を感じさせない自由な筆の動きで、闊達な作品」と話し、また「共通の課題の舞は、会員それぞれに違い、舞の表現の幅広さに注目してもらえれば」と来場を呼びかけている。
第20回小樽書遊会 10月18日(木)~22日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料
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