10月17日(火)10:30から小樽市役所(花園2)2階記者室で、高島越後盆踊り保存会(斎藤正博会長)・宮田量治事務局長が訪れ、独特のふたつの形態の踊りを交互に踊る高島越後盆踊りが存続の危機に直面している現状を語り、会員募集の協力を求めた。
1979(昭和54)年に同会を設立し今年で44年目となった。2001(平成13)年には、盆踊りの歌や踊りだけではなく、盆踊りの行事が小樽市指定民族無形文化財に指定された。
同盆踊りは、越後国北蒲原郡紫雲寺(現新潟県新発田市)から移住した人々が、お盆になると先祖の眠る故郷に思いを馳せながら地域に伝わる盆踊りを踊ったのが始まりとされ、今から約150年前に広まり、現在も高島地区に伝わるお盆の恒例行事として、8月18日~20日の3日間、高島公園(高島3)を会場に開催。
櫓を囲み提灯や大漁旗で飾りをつけ、多くの地域住民が故郷を懐かしみ、家族や友人らと集まり夏の行事として楽しんでいる。
これまで高島住民で100数名在籍していた会員も、現在、小学生1名を含む68名にまで減少。80%が70歳を超え高齢化が進み、高島住民も20名弱に減少。いま三世代を育てないと存続が危ぶまれると会員を募っている。
7〜8年前から市立北陵中学校で指導しているが、会員になりたいという生徒はいなかった。高島保育所でも園児に指導し、運動会で披露されている。
宮田事務局長は、「高島越後盆踊りを残す意識が薄い。20名入会してくれれば、25年は大丈夫だと思う」と、新会員の入会を心待ちにしている。
5月~10月の毎週木曜日18:30から高島会館で練習を実施。毎年8月18日・19日・20日の3日間、高島公園で高島越後盆踊り大会を開催。
そのほか、同中学校での踊り体験会、サンモール一番街での披露会、老人ホームでの慰問など、年10回ほどの活動を行ってい。年会費2,000円。
11月3日(日)は小樽運河100年プロジェクトの一環で、小樽歴史的建造物&美食&伝統文化芸術に協力し、青山別邸一階ホールで14:30から公演の予定。
踊りに興味のある人は、宮田(090-6870-7785)、ヘアーサロンJOY(0134-33-6607)へ。
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