小樽市消防本部(見山義秋消防長)は、令和5年秋の火災予防運動(10月15日~31日)啓発行事の一環として、10月16日(月)15:00から、社会福祉法人恩賜財団済生会小樽支部北海道済生会小樽病院重症心身障がい児(者)施設みどりの里(築港10)で、火災防御訓練を実施した。
事業所の従業者で構成する自衛消防隊と消防機関が連携し、初期消火活動・利用者の避難誘導・消防隊による人命救助及び放水活動を行うことにより、火災発生時の初動対応についての確立を図り、市民及び施設関係者に火災予防意識の高揚と啓発を図るために実施された。
小樽市消防本部29名・小樽市消防団第8分団3名・みどりの里自衛消防隊・はしご車・消防団車両など9台が参加。
同施設6階機械室からの出火を想定。同自衛消防隊が初期消火したが、拡大の恐れがあると119番通報し避難誘導。消防機関到着後は、建物入口2階のベランダと6階屋上から逃げ遅れた人を、はしご車2台でそれぞれ救出し、上空からはしご車2台の放水口2、地上から放水口4の放水口6による一斉消火活動を行った。
波岡郁夫消防署長は、「10月15日から始った秋の火災予防運動の一環として、市民の防火意識の啓発を図るため総合訓練を実施したが、同自衛消防隊・消防各部隊とも、迅速かつ的確な消防活動が展開され、大変有意義な訓練だった。
今年の9月末現在27件(前年同期27件)の火災が発生し、そのうち住宅火災が9件(前年8件)発生している状況。特に暖房器具を使用する季節となったので、ストーブの周囲に燃えやすい物を置かないなど、火災が発生しないように注意してください。
また、火災の煙をいち早く知らせる住宅用火災警報器についても、まだ設置されていない家庭は、家族の安心のためにも早期の取り付けをお願する」と講評した。
◎関連記事