第60回書道市展 漢字・仮名・近代詩文など89点

 美術市展を皮切りに始まった芸術の秋恒例行事の小樽市文化祭も、10月12日(木)から市立小樽美術館(色内1)で書道市展が始まった。

 

 2階企画展示室には一科23名の25点・二科32名の32点を展示。1階多目的・市民ギャラリーは、潮陵・桜陽・明峰の高校生14名の14点と市展委員18名の18点を展示。合計87名・89点の作品が一堂に鑑賞できる。

 

 9日(月)に市展委員が集まり審査会を行い、厳選なる審査の結果、市展賞に古館和仁さんの漢字作品、高校生の部では特選に佐藤飛貴さんの漢字作品が選ばれ、15日(日)13:00から表彰式を予定している。

 

 初日に会場を訪れた小樽書道市展委員会の北川稲谷委員長は、「字は若々しく力強く書く。元気でなければ書けない。沢山の作品を展示しているので、ぜひ市民の皆さんに足を運んでいただきたい」と話している。

 

 北川委員長は、暑さを避けて高い建物に住むという意味で、「避暑髙楼」を涼しげな墨の色で書き、今年の猛暑に合わせた作品を出展。

 

 最高齢99歳になる長田惠苑市展委員の作品は、「生き生きとした年齢を感じさせない」と市展委員からも絶賛された。

 

 多目的ギャラリー正面には、池田憲亮さんの前田稔の句「海鳴りの厳丈なす神無月」の近代詩文の作品と、木村重夫さんの「吾」の墨書の作品が並んでいる。

 

 高校生の作品は年々減少傾向にあり、札幌の高校で書道を指導する小西広恵市展委員によると、「高校での書道の選択が無くなった。高校生はすごく上手になる時なので、書道の顧問もいなくなり残念」と話した。

 

 企画展示室には初日から多くの書道愛好家が来館し、作品を鑑賞していた。

 

 書遊展を10月18日(水)〜22日(日)、盆栽展を19日(木)〜22日(日)、21日(土)・22日(日)はお茶会(表千家)を予定している。

 

 書道市展(公募展) 10月13日(木)〜15日(日)10:00〜17:00(最終日15:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー・2階企画展示室

 

 ◎令和5年度小樽市文化祭第60回小樽書道市展 受賞者一覧(PDF)

 ◎令和5年度第74回小樽市文化祭(外部)

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