小樽市民会館60年 くるみ割り人形全幕クリスマスイブ公演

 小樽市民会館(月居卓司館長)開館60周年を祝い、12月24日(日)、市内管弦楽団の生演奏で市内2つのバレエ団体が、クリスマスイブに相応しい演目・くるみ割り人形(全幕)を公演する。

 

 月居館長は、「この作品は古典バレエの名作で、観てもらいたい作品の頂点のひとつ。小樽市の文化団体の多くの方々に出演してもらいたいと、この演目を選んだ。クリスマスイブの話を12月24日に開催でき、市民の皆さんと60年を祝いたい」と、多くの来場を呼びかけている。

 

 同館は、1963(昭和38)年11月3日の文化の日に開館し、市民の殿堂として相応しく地元団体の発表会や公演をはじめ、有名歌手・松竹歌舞伎や劇団四季など、国内外からの公演も開催され、舞台芸術の発信地として大きな役割を担い続けている。

 

 今回の記念公演には、小樽管弦楽団(廣田洋子代表)の常任指揮者・嶋田宏さんの指揮による演奏に合わせ、第一幕を直江博子創作バレエ研究所(上野亜希子代表)、第二幕を小林久枝バレエスタジオ(小林久枝代表)が務め、小樽少年少女合唱団が雪の精コーラスで賛助出演する。

 

 第一幕40名・第二幕61名が参加し、管弦楽団はハーフ2台を合わせ50名で演奏する

 

 主役のクララは、同研究所所属の澤奈律希さん(桜陽高2年)が一幕と二幕を通して演じ、くるみ割り人形にはゲストダンサーの田中啓さんが務める。

 

 第二幕の主役・コンペイトウの女王には、同スタジオ所属の丸田遥さん(小樽商大3年)が演じる。

 

 上野代表は、「市民会館は私の初舞台の場所で、60周年の公演は光栄に思う。この度の演目は、チャイコフスキー作曲の3大バレエの中で、古典中の古典でもっとも有名な作品と言える。ストーリーに準ずる音楽の素晴らしさは聴き応えがある。

 

 小林先生も私たちも、くるみ割り人形を全幕公演したことはあるが、このような生演奏ではこれまでご縁がなく、大変貴重な機会となり、出演者共々良い経験をさせていただき、とても楽しみ」と期待を寄せ、小林代表も「12月でのくるみ割り人形の上演が夢だった」と話し、廣田代表は「ライブでの貴重な経験となり嬉しい気持ち。しっかりと演奏して、豪華な舞台をご覧いただきたい」と来場を呼びかけている。

 

 ◎小樽市民会館(外部)

 ◎小樽市アーティストバンク〜直江博子創作バレエ研究所(外部)

 ◎小樽市アーティストバンク〜小林久枝バレエスタジオ(外部)

 ◎小樽管弦楽団(外部)