手宮中央小6年37名が挑戦! おたる案内人ジュニア

 NPO法人歴史文化研究所が実施するおたる案内人ジュニア育成プログラムの一環として、小樽の歴史を学び取り組んできた市立手宮中央小学校(末広町13・古田優子校長)の6年生37名が、9月22日(金)13:45から、小樽運河中央橋から竜宮橋までを8ヵ所に分かれ観光ガイドに挑戦した。

 

 同校5年生から6年生までの2年間、おたる案内人が講師となり、小樽の歴史や運河・倉庫・防波堤などについて学び、おたる案内人ジュニアとして観光ガイドを実施している。

 

 小寺教頭は、ガイドに先立ち、「2年間教えてもらった案内人の大切なことや分かったことを、自分の言葉で伝えることが大事。今ままでやってきたことに自信を持ち、小樽の良さをアピールしてもらいたい」と期待を寄せた。

 

 運河中央橋をスタート地点に、1班はまちやおススメについて紹介し、2班は、中央橋から見える旧小樽倉庫が北海道初の営業倉庫だったことや、屋根にあるしゃちほこにどんな役割があったか、クイズを出してその場を和ませていた。

 

 散策路に下りた3班は港について説明。高い波が来ないように防波堤を建設した廣井勇や伊藤長右衛門・建設の特徴や運河の特徴を説明した。

 

 竜宮橋からガイドする4班は、1924(大正13)年に建設された旧北海製罐第3倉庫について、鮭や鱒の缶詰用の缶を保管するのが倉庫の目的だったと説明した。

 

 再び散策路に下りて、大家倉庫が見える場所から5班が、大家倉庫についている「しるし」について、なんと読むのかクイズを交えて説明した。

 

 鉄道をガイドする6班、町が栄えた鰊についてガイドする7班、再び中央橋に戻り、最終となる8班が、浅草橋方面・銀行街・雪あかりの路などのついて説明し終了の挨拶を行った。

 

 1班の児童は、「緊張したけど楽しかった。修学旅行の中学生も聞いてくれた。質問されたらどうしようかと思ったが、人とコミュニケーションが取れるように練習したり、2年間で小樽の歴史などが分かり勉強になった」と話した。

 

 聞き役となっていたおたる案内人の長谷川さんは、「よく勉強していたが、北前船に関しては、もう少し話をしてほしかった。緊張感も解れ、声も大きく元気があって成長が見られた」と感想を述べた。

 

 古田校長は、「どんな風に発表するか、何を話すと聞いてもらえるかを自分たちで考え、まったく上手くいかないところからスタートした。現地での練習でも、最初は声も出せなくて暗記もできなかったが、今日は練習の成果が見え、これまでで一番良かった。

 

 小樽に生まれ住んでいるからこそ学べ、発信できる役割を担っていることが幸せでもある。それぞれのグループでかぶらないように気を付けて案内した。運河を中心に小樽の良さを知ってもらえたら」と話した。

 

 各班は、観光客などが訪れる度に案内を繰り返し、今日1日で12回も案内をしたといい、活動の様子を、現在勉強中の5年生も見学していた。

 

 参加した6年生児童には、おたる案内人ジュニア修了証が1人ずつに配られた。

 

 ◎小樽市立手宮中央小学校(外部)

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