小樽市総合博物館本館(手宮1)では、9月18日(月・祝)10:00から、鉄道歴史体感プログラム「着物で楽しむ明治の鉄道施設」と題し、着付け体験や旧手宮鉄道施設を巡りプロカメラマンによる写真撮影を実施するイベントが開かれた。
動態保存されている蒸気機関車アイアンホース号は、ブレーキシステム不具合ため、今年度の運行を終了していたが、蒸気機関車しづか号をはじめ、北海道を代表する50両もの鉄道車両が保存展示され、重要文化財旧手宮鉄道施設ととも撮影スポットになっている。
企画担当の鈴木博子学芸員は、「いろいろな方に、博物館に来てもらうきっかけになればと開催。館内は着物で撮影映えする所が沢山ある。特別に、アイアンホース号の客車やアイアンホース号が格納されている車庫の扉も開放し、撮影を楽しんでもらいたい」と話していた。
館内2階の研修室では、リサイクルきもの「和ものや傅(札幌市・田中伸一良代表取締役社長)」が、明治の歴史的建造物に合うよう、古典柄やアンティークの着物・帯・袴・草履を用意。中学生以上で女性のみを対象に、有料で専門スタッフ2名が着付けを行った。
札幌市在住の宮本由里子さんは、「お茶を習っていて、1年に2回ほど着物を着る機会がある。以前から博物館へ来たかったので、今回はワクワク楽しみにしてきた。アンティークの着物を着て博物館の建物と一緒に撮影してもらい、こんな機会はめったにないので嬉しかった。次回は主人とゆっくり来たい」と満足した様子だった。
今回の撮影は、寿都カメラのフォトグラファー・西村なぎささんが担当。後日データにして10カットほど届ける(有料)。
江別市から訪れた女性は自前の着物で来館し、「イベントを知っていて来た。休みの日は着物を着ている」と、着慣れた様子でポーズをとり撮影してもらっていた。