北海道総合政策部地域創生局地域政策課主催の日本遺産&北海道遺産地域遺産PRイベントが、9月16日(土)〜18日(月)の3日間、旧三井銀行小樽支店(色内1)で開催されている。入場無料。
重要文化財に指定されている建物でのPRイベントは初めてで、会場には、道内5つの日本遺産と北海道の心臓と呼ばれたまち小樽の候補地域1件、道内74件の北海道遺産についてのパネル約40枚が、地域のストーリーや宝物にまつわる歴史・文化・芸能・産業について紹介している。
日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じ、我が国の文化・伝統を語るストーリーとして文化庁から認定されもので、北海道遺産とは、道内の歴史的建造物や自然、ジンギスカンやアイヌ文様など、次の世代に引き継ぎたい有形・無形の財産の中から道民全体の宝物として選定されたもの。
道内5つの日本遺産と候補地域
1.江差の五月は江戸にもない〜ニシンの繁栄が息づく町〜
2. 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜
3.カムイとともに生きる上川アイヌ〜大雪山のふところに伝承される神々の世界〜
4.本邦国策を北海道に観よ!〜北の産業革命「炭鉄港」〜
5.「鮭の聖地」の物語〜根室海峡一万年の道程
6.北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽〜「民の力」で創られ蘇った北の商都〜「候補地域」
初日限定で、13:30から地域の伝統食・石狩鍋を150食振舞い、3日間開催のクイズラリーに参加すると、100個限定でソフトクリーム無料券、または、地域遺産ノベルティをプレゼントしている。
17日(日)13:30〜14:50に、丁野朗氏・伊藤亜由美氏・迫俊哉市長が出演し、「先人からの宝物、いま新たなストーリーを地域で創る」をテーマに講演会が開催された。
公益社団法人日本観光振興協会総合研究所顧問の丁野氏は、「選ばれる地域には物語があり、日本遺産物語を活かし活動を継続させる。なぜ物語が必要か、観光は物語の消費のことだ」と説明し、心身の健康を願う顧客層に遡及したという、鳥取県の三徳山三佛寺投入堂を例に上げ、74件の北海道遺産について、道民が選んだ北海道の遺産であることなどを語った。
その後、伊藤氏や迫市長が加わり、トークセッションを展開した。
小樽芸術村中庭で伝統芸能ライブが行われ、おたる潮太鼓保存会が打演を披露。18日は12:00〜12:30に会場ステージで、札幌大学ウレッパクラブが、アイヌ舞踊・唄・楽器演奏などアイヌ文化を発信する予定。
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