旧手宮線をギャラリーに写真展を繰り広げる、2023小樽・鉄路・写真展が9月10日(日)まで開催されている。
2000(平成12)年から始まった同写真展も、今年で22回目を迎え、小樽や札幌を中心に、学生・写真愛好家・プロカメラマンなど16名が参加している。
同沿線倉庫の壁面に小樽市内で撮影した写真で埋め尽くす企画展示が、4年ぶりに復活。今年もテーマは「小樽」で、様々な小樽らしさが切り取られている。
この写真展の醍醐味でもある屋外で24時間展示され、有限会社林電機商会の協力により、暗くなるとライトアップが施され、昼間とは違った光景が広がる。
終盤となった9月8日(金)は朝から青空が広がり、会場には、散歩途中に足を止めて作品に見入る人々の姿が見られた。雨に濡れめくれた写真もあったが、それはそれで鉄路写真展らしさが感じられた。
同展実行委員会・瓜生裕樹代表は、線路をまたぐ特大のパネルに風景写真を展示。1枚ものと裏面には、沢山の思い出の風景がにぎやかに回想している。
機動警察パトレイバーの聖地を撮影した写真や、4歳と1歳の子育て中のママによる思い出アルバム、おたる水族館のトドのダイビングの写真などが並んでいる。
瓜生代表は、「小樽の街を散策する中で、旧手宮線、そして鉄路展にも立ち寄っていただけていることがとてもうれしい。
そして、地元の皆さんにも散歩の途中などで展示をご覧いただき、街に溶け込み一体となったユニークな野外写真展として、鉄路展を続けられていることに改めて感謝。
感染禍は鉄路展にも無縁だったわけではなく、その影響とは言い切れないのですが、近年は出展者が減少している。とりわけ長年多くの出展されていた学生の参加が近年減ってしまっていることを残念に思っているし、アンケートでも展示が寂しくなった感があるとの声をいただいている。
設備費用の高騰など、運営も決して楽な状況ではないが、代々の出展者と地元の方々が一緒になって作ってきた鉄路展を、これからも続けていけるよう知恵を出し合っていきたい。
会期も残りわずかとなり、出展者が想いを込めて自由に表現した作品を今年もぜひご覧いただきたい。そして、経験等一切問わない写真展なので、この街の写真が好きな皆さんに、来年はぜひ出展していただけたらうれしい」とコメントを寄せている。
2023小樽・鉄路・写真展
8月28日(月)〜9月10日(日)・最終日は17:00まで
旧手宮線跡地(市民センター裏手) 入場無料
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