小樽消防団18分団秋季合同訓練 成果発表

 

 

 小樽市消防本部では、晴天に恵まれた9月3日(日)9:00から、2023(令和5)年度小樽市消防団秋季合同訓練を小樽公園運動場で開催し、市内18の消防団196名が日頃の訓練の成果を発表した。

 

 消防の使命達成のため、日頃の訓練成果を発揮し、旺盛な消防精神と規律厳守な諸訓練を広く市民に示し、あわせて防火思想の普及を図ることを目的として、毎年この時期に実施されている。

 

 入場分列行進で、総監の迫俊哉市長・鈴木喜明市議会議長・市議会議員らが査閲し、消防団員が精悍な様子で行進する様を披露した。

 

 迫市長は、「郷土愛護の精神を根幹とした逞しい消防精神を持って、日夜、地域防災のために献身的な努力を続けていることに対して敬意を表する。大規模な自然災害が頻発し、このような災害に備え各町会で避難訓練を実施している。

 

 消防団が訓練の中心的な役割を担い、日頃からの防災活動や予防啓発活動の取り組みにより、消防団に対する地域防災のリーダーとしての期待は益々大きくなる。

 

 訓練では、士気の高揚と共に技術の向上などの目的を充分に達成されることを期待し、消防団員の皆さんに安心で安全な町づくりを実現するために、より一層の努力を重ねて団結を強化し活躍されますようお願いする」と告辞を述べた。

 

 行動の迅速を図り厳正な規律を確保する部隊訓練では、入団後、分団ごとに基本訓練を反復し、指揮者の命令の下、団体行動力を高めて迅速・的確な活動を目指し訓練。日頃の練習の成果を発表した。

 

 指揮者以下4名1組で行う小型ポンプ操法訓練では、2023(令和5)年度北海道消防操法訓練大会に出場したAチームと、団員で結成したBチームが訓練を実施した。

 

 指揮者の適切な指揮命令が求められ、速やかなホース延長と伝令伝達、さらに正確な機械操作など、消防活動において基本となる放水技術の習得が求められ、参加した消防団員は走るのが速く、かつ正確な行動で小型ポンプの放水を成功させ、見物している人々からも拍手が贈られていた。

 

 市内で発生した地震による公共施設内において、落下物よる受傷・転倒等を原因とする多数の傷病者が発生したとの想定で総合訓練が実施され、消防本部から傷病者のトリアージにより、消防団が軽症者の応急手当を行った後、輸送車まで誘導・観察及び輸送補助を行った。

 

 心肺停止している2名の重症者にはAEDを使用した心肺蘇生法を実施し、意識を取り戻したことを確認。

 

 地震による停電の復旧に伴う通電火災が発生した想定で火災防御訓練を実施し、ホースを繋いで放水訓練を実施した。

 

 再び観閲隊形に整列し、見山義秋消防署長は、「日頃の訓練の成果を遺憾なく発揮された秋季合同訓練は、使命を同じくする消防機関としてまことに心強く感じた。

 

 消防団の皆さんにはそれぞれの地域の安全を願い、その他の火災防御に活躍されており、崇高な精神と努力に対して敬意を表する。今後、地域防災の要である消防団の役割が非常に重要となる。

 

 消防団は、地域に密着した防災機関として、常備消防と一致団結し、技術の錬磨と向上を図り、市民の安全安心な町づくりを目指すために、さらなる連携協力をお願いする」と訓示を述べた。

 

 最後に大森誉消防団長は、「日頃の成果を十二分に発揮され、その活動は力強く誇りに思う。今後も団員一丸となって、市民から信頼され頼りにされる消防団となるべく、日頃の訓練に励み、今後ますます複雑多様化する災害に適切に対応できるよう技術の習得に努めてもらいたい。

 

 ますます協力体制を深め、災害のない安全で安心な住み良いまちづくりを目指し、一層の精進を重ね、市民の負託に応えることを望む」と述べた。

 

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