小樽市高齢者懇談会・杜のつどい(星功会長)では、現在327名の会員が所属し、44の講座を開講。
作品発表のない講座についても、広く市民へ啓発活動の一環として、所属する会員が、日頃の学びの成果を発表する杜のつどい文化祭を、産業会館(稲穂1)1階杜のひろばを会場に、8月29日(火)は法務局の講演会、30日(水)は札幌学院大学生によるスマホ教室やフォークダンス、囲碁と椅子ヨガ、31日(木)は朗読などの発表会の3日間の日程で開催した。
最終日の31日(木)は、10:30から会員11名による朗読発表会が開かれ、観客も一緒になって活舌の練習を行ってから、川柳で考える健康法や愛の3原則、まど・みちお著「トンチンカン夫婦」、熊本県民話などと続き、山本周五郎著「かあちゃん」を出演者10名でバトンしながら朗読。
聴きやすく間の開け方も良く、観客は物語の世界に引き込まれていった。
89歳の男性会員は、「20年ほど通っているが、今日の出来栄えはまあまあ」と話し、もうすぐ89歳になる女性会員は、「75歳から始めた。読むことが大好きで、今日は緊張した」と笑顔で話した。
11:30から会員6名がハワイアンな衣装で登場しフラダンスを発表。講師の篠宮武子さんが司会を務め、フラダンスとタヒチアンダンスの違いなどを説明した。
最初の踊りはハワイ島の曲「サモエ」。次に篠宮講師が1人でハナミズキを踊り、衣装替えをした会員たちが竹を素材にした打楽器ぺイリを使って「カイマナヒラ」を踊り、本物のハワイ文化を伝えた。
最後は「この広い野原いっぱい」を、篠宮講師から分かりやすく手話を教わり、観客も参加して手話で歌った。参加した女性は「とても素敵だった」と、満足した様子だった。
同会・小堀順三事業部長は、「皆さんに講座の成果を見てもらい、会員増加に繋がれば」と話した。
午後からは音楽で楽しい介護予防&歌おうや、元気に踊ろうと卓球が行われ、作品発表がある教室は、小樽美術館(色内1)でシルバーエイジ展に出展している。
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