小樽市の夏場の教育環境充実のため、一般社団法人せんぱいの風協議会(札幌市北区・原カナエ会長)が、市教育委員会(緑3・林秀樹教育長)へウインドエアコン4台(22万円相当)を寄贈し、贈呈式を8月9日(水)に行った。
原会長と小池二郎市議らが出席し、原会長から林教育長へ目録が手渡され、林教育長から感謝状が贈られた。
同協議会は2019(令和元)年に発足し、2020(令和2)年3月にコロナ禍で全国一斉に休校となった時に、学校を取材しクーラー設備がない学校が多いことを知り、壁に穴を開けたり室外機の設置が不要なウインドエアコンを、学校の保健室に寄贈を始め、札幌市を中心に昨年まで50台、今年は20台の寄贈を予定している。資金はクラウドファンディングや企業からの協賛により賄われている。
エアコン設備がない北海道も、以前とは違い年々暑い日が多くなり、夏場の教育環境を充実させるため、まずは保健室に設置。この寄贈で背中を押すきっかけになればと続けている。
この寄贈効果で札幌市で7割の小中学校で設置が進み、今回、知人の紹介で原会長と小池市議が繋がり、初めて小樽市への寄贈となった。
市内小中学校では、幸小学校以外はエアコンの設備がなく、2021(令和3)年度の調査で、熱中症で体調が悪くなった児童・生徒の数が多いところをピックアップ。長橋中学校・松ヶ枝中学校・菁園中学校・潮見台小学校の4校に設置した。
林教育長は、「ありがとうございます。学校を整備していかなければならない」と述べた。
原会長は、「地域の問題を発見し、それに気づいた人が、解決への背中を押すきっかけになればと思う。かっこ良いせんぱい風を吹かしたい。子どもたちの健康も、先生方のコンディションも大事。早く気づき行動することが大切だ」と話した。
小池市議は、「暑い中での子どもたちの環境はどうか、財政が厳しい中ではあるが、手立てになればと思う。今後、全校に設置するよう議会でも図りたい」と話した。