小さな植物にも深い愛情!小樽盆栽教室開講

 小樽盆栽会では、市内で盆栽店を営む毛利昇さんが講師となり、小樽市公会堂(花園5)を会場に、4月から10月まで2023(令和5)年度盆栽教室を開講し、市民に盆栽の基礎や作り方・楽しみ方を指導している。

 

 今年度4回目の7月16日(日)は、新人3名を含む11名が受講。針金を使って真柏の枝を整える作業方法や、前回の挿し木した結果やモミジの葉刈りの作業を確認をした。

 

 盆栽は、小さな鉢の中に季節や風景を作り込み楽しむもので、様々な基本を学ぶことでより盆栽に親しみ、魅力を引き出すことができる。今回使用した真柏は、盆栽の代表的な樹木で丈夫で育てやすい樹種。

 

 毛利さんは長年盆栽に関わり、とても詳しく丁寧で分かりやすい指導を続けていて、受講生も楽しみながら学んでいる。

 

 カラマツの葉透かしを行い涼しさを感じさせたり、必要な部分のみ伸ばし、後の枝は切り落とすなど、思い切った判断も時には必要なのだと指導。

 

 針金の掛け方は、初心者には悩ましいところで、枝に見合った針金の太さを用意し、幹・大枝・中枝・小枝の順に、下から細い部分へと巻き、枝振りを見て変更しても良いと説明した。

 

 受講して3年目となる女性は、「盆栽を学ぶことで、芽が出ると楽しいし、小さい植物にも愛情が深くなる。仲間と教室で会い、情報交換し植物の成長を分かち合える」と話した。

 

 今年初受講の男性は、「木が好きで入会。自分だけでは枯れてしまって上手く育てられなかったが、楽しい」と話した。

 


 実技の課題では、毛利さんが育てた植物(ボケ・ヒメリンゴ・マユミ・ドングリ・イワツルウメモドキなど)を1人
ずつに配布して、どう剪定するか挑戦した。受講生は、枝ぶりを見ながら剪定に挑戦し、毛利さんから指導を受けていた。

 

 8月は、10月の文化祭での展示に合わせ、主木と草物の2点盛りを出展する予定で、盆栽の形を作り込む。

 

 現在会員募集中で、受講料無料・材料費5,000円程度。問合せ:080-1971-3933、FAX:0134-22-3933 小樽盆栽会事務局。

 

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