7月12日(水)〜17日(月)、市立小樽美術館(色内1)多目的市民・ギャラリーでTHEY展Vol.8が開かれ、小樽在住の個性溢れるアーティスト11名の作品48点を展示している。
三宅悟代表が市内在住の若手芸術家に声をかけ、発表の場と芸術家同士の交流の場として、芸術性溢れる作品を鑑賞できる機会を創出している。
初日当番を務めた絵本作家のかつやかおり氏は、兵庫県明石市生まれで、東京芸術大学油彩科・同大学院版画科卒。東京から小樽に移り住んで38年。小樽の閑静な空気感が作品に表れているという。
3人の子どもを育て、次男をモチーフにした「うずらのうーちゃんの話」や「があちゃん」、「だれのあしあと?」を福音館書店から出版し、中国語・韓国語にも訳されている。
色使いも優しくメルヘンの世界に誘う水彩画9点を出展。
「心のひだ」をテーマに発表を続ける小川豊氏は、創立会員で9点を出展。2020(令和2)年に緑内障の手術を行ったが、視力がさらに下がり、自分にできる新しい表現方法を追求し、それを活かして作品作りを続けている。
アクリル絵具と塩・接着剤を混ぜたものをサランラップにつけてキャンパスに叩きつけることで、特徴ある絵肌が生まれた。花をイメージしたり身近にある親しみやすいモチーフで、小さい作品作りにも励む。現在、F30号作品を制作中で、クラウドファンディングにも挑戦中で、「会場に来て作品を楽しんでください」と、来場を呼びかけている。
天然の雨と共に作品が生まれる高橋一文氏や、「ヨイチ川の秋と冬」を発表した三宅氏、「妹の主張」を含む人物を主題に5点を発表した菅原おりえ氏、「the end of world」シリーズを発表するSaru1氏、染織工芸家・加藤祐子氏の作品は平織や綾織で表現した「麻の窓に襞(ひだ)」。
インスタレーションを手法とする上嶋秀俊氏、7月11日に完成したばかりの自画像など5点を出展したHiNA氏、大作が並ぶ村上勢子氏などの個性溢れる作品に、来場者は足を止めて見入っていた。
16日(日)14:00から同館中庭で、オオタコタロウ、ザ☆ホリデーズによるLIVEを予定している。
小樽梁川通り裏小樽モンパルナス(稲穂4)を会場に、私的「三宅悟展」を同時開催し、15日(土)15:00から水戸麻紀子氏の紙芝居、毎日15:00から似顔絵デッサン(こども無料)も開催している。
THEY展 7月12日(水)〜17日(月)10:00〜17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
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