7月5日(水)10:00から、特殊詐欺被害を未然に防止したとして、セブンイレブン信香店従業員の坂口真弓さん(56)と池田潔保さん(31)に、小樽警察署(富岡1・佐藤伸治署長)から感謝状が、北海道警友会白井登小樽支部長から感謝状と記念品が贈られた。
6月18日に、60歳代の常連客が電子マネーカード3万円を購入しようと来店。販売場所が分からず、普段購入するようなものではなかったので、使い道を尋ねたところ、YouTubeをパソコンで見ていてフリーズしてしまい、表示された電話番号にかけると、片言の中国人らしき女性が対応し、修理に3万円が必要と言われ来店したという。
これまでの経過を詳しく聞くうちに、これは詐欺だと確信が持て、坂口さんと池田さんのチームワークと勇気ある行動で、警察署に連絡し未然防止に繋がった。
坂口さんは「詐欺は許せない。近所の方が被害に遭わなくて良かった。高額のカードを買う時は声かけしているが、少額のものは気づかないこともあり、お客さんと店員がコミュニケーションを取りやすい店内の環境づくりも大切。
買ってしまう方を少しでも減らしたいと思う。できることは限られているが、異変に気付いて声かけしやすい雰囲気を作りたい」と話した。
池田さんは「事例を知っているかいないかで対応が違うと思う。お客さんが声をかけられる雰囲気を作ることが課題」と話した。
佐藤署長は、「まさに最前線での違和感が大切で、即座に声をかけてもらいありがたい。勇気が被害者を少なくしていく。改めてお礼を言いたい。
今後とも関心を持ち協力してもらい、被害に遭う方をなくしたい。いろいろな事例を積極的に発信し、協力してもらえる人と共に、被害に遭う人を減らしていきたい」と述べた。
詐欺の手口は、市役所職員や息子をかたる手口だったり、忘れた頃に違う手口を使ってくるため、常に警戒を呼びかけているという。
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