古典音楽とオリジナル曲~能と古事記~小樽市能楽堂7/25

 小樽市能楽堂(花園5)を舞台に音楽による解体新書~能と古事記~が、JaXonプロジェクト(村田勝哉代表)主催で、能と古事記実行委員会(稲葉悦子委員長)の協力により、7月25日(火)18:30から開催される。

 

 同プロジェクトは、2009(平成21)年、日本中、そして世界中の仲間たちと共に、笑顔あふれる世界を創るための音楽制作を目的に、ピアニストのJaXonこと村田代表と、キーボードで現マネージャーの土井智与美らで発足。

 

 菓子問屋・中山商店の長女として生まれ、家業を手伝う傍ら、小樽を訪れるアーティストのサポートをしていた、村田代表の叔母で小樽在住の中山斐砂子さんが、2020(令和2)年12月19日に亡くなったのをきっかけに、能楽堂を舞台に初公演に至った。

 

 中山さんは、生前、村田代表が小樽に来る度に、「私の誇るべき小樽の能楽堂・能舞台を使って、素晴らしい公演を企画してほしい。小樽の人々が楽しんで能舞台に足を運んでもらえるような舞台を作ってほしい」と話していて、不思議な縁で今回の公演が実現する。

 

 昨年、現代の能楽界において欠かせない重鎮で、人間国宝の能楽小鼓方大倉流十六世宗家・大倉源次郎氏と出会い、日本人として自分のルーツを知ること・古事記を多くの方に知ってもらう重要性を聞いた。

 

 ピアノと小鼓と国立能楽堂研研修講師で日本能楽協会会員の松田弘之氏の笛とコラボレーションし、今年3月に紀尾井町(東京)で初公演。その後、7月4日に神田明神(東京)で公演を予定し、小樽では3回目の公演となるが、能舞台は小樽だけとなり叔母の想いが実現する。

 

 音楽による解体新書を目指し、ステージはテキストリーディング形式で、声優で俳優の五代高之氏の語りとヒーリングシンガーの深結(みゅう)氏の唄と語り、JaXon(村田代表)氏のピアノ、松田氏の笛。演奏曲目は、アマテラスオオミカミ・神楽三輪・音源郷ほか。トークショーも含めて全四幕・90分を予定している。

 

 村田代表は、「面白いチャレンジを知ってほしい。自分たちのル―ツ・アイデンティティを学び、日本人は、日本を見つめ直す機会となればと思う。子どもから大人までどなたでも見に来てもらいたい」と来場を呼びかけた。チケットの売上は、すべて能楽堂の管理に使ってもらおうと小樽市へ寄贈する。

 

 前売チケット2,000円、当日2,500円、定員100名。チケット・問合せ:0134-22-2796 小樽市公会堂、080-3532-5019 JaXonプロジェクト(土井)。

 

 ◎jaXon公式サイト(外部)