米澤純個展“小樽の家で、灯す”開催

 キャンドルワックスアート作家の米澤純氏の個展「小樽の家で、灯す」が、6月22日(木)~26日(月)、最上町2の自宅を会場に、観覧予約制で始まった。

 

 小樽の月をテーマにした自宅での個展は、昨年に続き2回目となり、同氏の作品と、KIM GLASS DESIGN・木村直樹氏の吹き硝子、佐藤かずき&トキワミドリの装花、Frank Weberが音楽で協力。

 

 同氏は、デザイン製作を手掛けるブランドJun’sLightを主宰。自然界・文化・歴史・芸術・心の心情を、色彩と光で表現。イベント・コンサート・舞台美術における灯りのデザインや制作を行っている。

 

 2016(平成16)年から火を灯さない壁面のワックスアート創作を始め、柔らかで繊細なワックスと油彩を組み合わせ「心の情景」を表現している。

 

 また、音や色に質感や物語を感じたり、色に音や踊りを感じたり、知覚現象のひとつ“共感覚”から誕生した作品も展開中。

 

 催時期に夏至を選ぶ理由として、「活動的な昼間の時間が長く、北海道では折り返し地点というが、夏だからこそ開放的な気持ちになり、芸術に触れて自分自身の時間を楽しんでもらいたい。個展を通じて、コミュニケーションを大切に、アナログなお付き合いができ、皆さんをじっくりとお迎えしたい」と話す。

 

 ドアを開けるとそこから物語がスタート。幻想的な灯に出迎えられ、壁面のギャラリーには、白樺のキャンバスに油彩で描くオダマキをモチーフにした作品や、海辺の窓や心情を表現した作品が並ぶ。

 

 リビングには、床に並べたキャンドルと木村氏の硝子作品が融け込み、居合わせた人も会話が進み、ゆったりとした時間を過ごしていた。

 

 24日(土)と25日(日)には、「小樽の月」と題して、これまで培ったものを土台に、「月には素直な気持ちになる力がある」と、お互いの感覚を循環させ、ピアニストでシンガーソングライターのFrank Weberによるピアノの即興演奏と、ワックスアートの壁面投影と灯るキャンドル作品から生まれる映像美術の中、日本舞踊藤間流師範・藤間扇玉会の藤間扇久華氏が舞うコラボレーションライブを初開催。

 

 開催期間中の予約入場者数には、まだ若干の空きがあるが、同ライブすでに満席となっている問合せは、Jun’s Light | Contact(外部)から。

 

 ◎Jun’s Light(外部)