小樽美術協会(第9代野田恭吾事務局長)は、6月13日(火)~18日(日)に市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで、55周年記念展を開催した。
現在の会員は、小樽を代表する個性溢れる実力派33名が名を連ね、そのうち40歳代~90歳の29名が55点を展示している。これまでは1点ずつの展示だったが、今回は記念展として、1人2点の出展を依頼した。
同協会は、1969(昭和44)年8月に会員44名で小樽市産業会館で創立展を開催し、1980(昭和55)年から現在の市立小樽美術館に会場を移し発表を続けている。1990(平成2)年に会員66名となり全盛期を迎えたが、その後は、高齢・病気・移転等で激減し、現在33名に留まる。コロナ禍で想定外の事態が起こり、会務委員会も開催場所を探すなどして運営を続けた。
昨年開催時には来場者が560名あり、今回も初日は80名が来場し、待ちわびた美術ファンらが鑑賞を楽しんでいる。
出展最高齢の小林達夫さんは、油彩画で「余市海岸の春」を出展し、ただひとりの創立会員・加藤光彦さんは、サイロがある小樽の風景を出展。月刊おたるの表紙を描くこともあり、来場者にはファンも多い。
谷口明志さんは、針金などを使ったインスタレーション作品を、佐藤正行さんの「Monologue」は、会場で一番大きな作品となるF130号に描き、ブルーがひと際目立っている。
増子芳朗さんは、発泡スチロールに彫る塗るなど世界を展開した「安息の日々」など、作家それぞれの持ち味を発揮した作品を鑑賞することができる。
野田事務局長は、「文化芸術の香り漂う街の振興に貢献できる美術団体であり続けたい。コロナ禍に絶えた3年間、前向きに制作し続けてきた各会員の作品を、ぜひ、会場でご覧いただきたい。」と、来場を呼び掛けた。
小樽美術協会55周年記念展
6月13日(火)~18日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
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