小樽市消防本部(見山義秋署長)では、2023(令和5)年度危険物安全週間(6/4〜10)の実施に合わせ、6月5日(月)11:00から車両パレードを実施。タンクローリー車5台と消防車両2台が市内を走行し、危険物に関する知識の普及啓発を図った。
消防庁舎前での出発式には、小樽消防安全協会の上参郷光祐会長をはじめ、危険物部会役員・各タンクローリー車出場事業所職員・小樽市消防長以下管理職が出席した。
危険物を貯蔵し、また取り扱う事業所及び市民に本週間の実施を広報し、危険物に関する知識の普及啓発を図ることで、危険物に関する事故及び災害を防止を目的としている。
見山消防長は、「昨年の全国統計を見ると、641件と多くの危険物事故が発生している。本市では、危険物の流出事故1件・破損事故2件・その他5件の流出事故が発生。幸いにも対処が早く大きな事故には発生していないが、対処を間違えると大きな事故に繋がると考える。
当本部としては、この期間中に危険物施設に対して立入検査を実施し、施設関係者の皆さんに危険物取扱の注意点や施設の管理状況を確認し、危険物関係法令の遵守と、施設や事業所における事故防止を全力で訴えていきたい。ご協力をよろしくお願いしたい」と挨拶した。
上参郷会長は、「危険物は、生活の欠かせない大切なものだが、何か不測の事態が起こると大きな災害に繋がる。特にタンクローリーについては、動く危険物施設。自分たちが安全だと思って運行していても、突然の不慮の問題が起こり、大きな災害に繋がる。
この危険物安全週間を通じて、危険物事業者である我々が一丸となって、この危険物を安心安全に運行することを再認識し、本日のパレードにおいて、市民の皆さんに危険物の意識を高揚し、安心安全に使ってもらえるよう訴えたい」と述べた。
パレードには、株式会社樽石・株式会社荒田商会・河辺石油株式会社・アヅマ石油荷役サービス株式会社小樽営業所・杉商株式会社の5台のタンクローリーが参加し、先頭と最後尾に消防車両も同行した。
パレード代表者の工藤英明さんは、「市民の皆さんに対して、危険物の保安に対する意識の高揚と啓発を目的とした呼びかけを行うため、小樽消防安全協会加入事業所のタンクローリー車5台と消防車両2台によるパレードを実施する」と、出発の報告を行った。
同庁舎を出発し、産業会館前を左折し、手宮方面へ進みホーマックを右折して桜ロータリーから左折して桜台線へ、朝里十字街まで行き、再び庁舎へ戻った。
同週間に合わせ、手宮岸壁に係留した小型内航船(タンカー)から油槽所内の屋外タンク貯蔵所へ灯油の荷揚げ作業中に爆発火災が発生した想定で、6月8日(木)10:30から小樽市消防訓練場(天神2)の副搭を屋外タンクと仮定して、消防各隊が連携した消火活動訓練を実施する。
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