長橋なえぼ公園(幸1)では約400種類の植物が観察できる。それらの花の種類が、一番多く見られる5月も終盤となった5月23日(火)、マイヅルソウやツクバネソウなど、可憐な花々が来園者の目を楽しませている。
森の自然館常駐の山本健也指導員は、広い敷地内を時間が許す限り散策し、園内に少ない花でも開花を確認し、来園者と開花情報を共有している。
この日も、園内に数少ない貴重なランの仲間のクゲヌマランやノビネチドリも案内してくれた。
ツクバネソウ | マイヅルソウ | クゲヌマラン | ノビネチドリ |
今年は、白い花をつけるミヤマガマズミやピンクの花をつけるタニウツギは豊作だという。14日(日)の観察会では、葉っぱだけだったサイハイランにも花が咲き始めた。
同園には、明治時代に小樽で、フランス人宣教師のユルバン・フォーリー氏が見つけ、小樽の地名が名前につけられた「小樽スゲ」も群生している。
ミヤマガマズミ | タニウツギ | サイハイラン | オタルスゲ |
カタクリの群生地の側に、昨年も笹の花が咲いているのが見られたが、今年はもっと広い範囲で笹の花が咲いている。
山本指導員によると、「過去5年間で最大規模。60年に1度の巡り合わせ」と話し、群生地にはカタクリの実があちらこちらで見られた。
この他、ツリバナ・ニシキゴロモ・ハナヒルノキ・ホウチャクソウ・ヤマウルシなども見られた。
笹の花1 | 笹の花2 | かたくりの実 | ツリバナ |
ニシキゴロモ | ハナヒルノキ | ホウチャクソウ | ヤマウルシ |
園内で自生する花の種類が一番多い5月、もうしばらくは可憐な花たちの共演が楽しめる。
6月の自然観察会は、6月18日(日)10:00〜12:00に開催予定。定員20名(小学生は保護者同伴)で、申込は開催2日前までに、森の自然館(0134−27‐6061)へ。