絵画と写真作品展 小樽チャーチル会&小樽カメラクラブ

 小樽市立美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーでは、小樽チャーチル会(高橋晟事務局長)と小樽カメラクラブ(瀧野邦保会長)の伝統ある2団体の作品展を、5月17日(水)~21日(日)に開催している。

 

 多目的ギャラリーで開催のチャーチル会は、1949(昭和24)年に東京で発足した絵画愛好会で、イギリスのチャーチル首相が熱心な日曜画家だったことに因んで名づけられた。

 

 全国各地で姉妹会が設立され同会もそのひとつだった。会の名称を引き継ぎ、活動を続け今年で70回目を迎えた。

 

 コロナ禍で写生会も自粛し、集まりもなくこもりがちとなったが、それぞれに好きな絵を描き続け、会員11名の水彩11点を含む41点を展示している。

 

 毎年桜の絵が印象的な小原未知世さんもコロナに負けずに出展し、今年の早咲に合わせて「桜の花が終わる頃」を描き、八幡郁子さんは、野菜などの静物を水彩画で丁寧に描き、鎌田順子さんは、海岸の岩を細かく描写し来場者に印象付けた。他の作品も小樽の風景を中心に描かれている。

 

 入会して10年以上が経つ竹内みな子さんは、「空の風景」を出展。18日(木)午前中は当番を務め、「皆さんの絵を見るのも楽しみ。この機会に御覧いただきたい」と話していた。

 

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 市民ギャラリーで開催の小樽カメラクラブ第54回全紙写真作品展は、会員10名のうち8名の34点を展示している。

 

 同会は、全紙サイズ(560mm×457mm)にこだわり、およそ新聞1面の大きなサイズで印刷し、迫力ある写真が並んでいる。

 

 会のモットーは「仲良く楽しく」で、写真を趣味とする仲間が2~12月の毎月1回例会を行い、写真を持ち寄って互選し、会員相互による勉強会を開き、写真技術の向上を目指している。

 

 北海道写真協会(写真道展)で入選、受賞した人も会員も多く、今回の写真展で入選作品と合わせて出展している人もいる。

 

 西谷敏也さんは、石狩海岸での砂の紋様や、波が止まった瞬間を撮影するなど、何度もその場所に通い狙った光景を撮影している。

 

 道展入選作品の「Moon Odyssey」は、石狩湾新港樽川ふ頭のオブジェと月のライトを組み合わせた作品で、どの作品も雲が良いアクセントになっている。

 

 森井透さんは、これまでも合成写真を楽しんでいて、今回は、小樽の第3ふ頭・運河公園・出抜小路・旧手宮線にフィギュアを入れモノクロで仕上げ、影も本体から上手に作り、不思議な世界を醸し出している。

 

 山吹和康さんは、曾孫の愛くるしい表情を捉えた写真を展示。

 

 現在、会員募集中で例会の見学も可能。次回は6月9日(金)・7月11日(金)、ともに18:00から生涯学習プラザで。問合せ0134-54-4602 瀧野。

 

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 小樽チャーチル会・小樽カメラクラブ全紙写真作品展

 5月17日(水)~21日(日)10:00~17:00(最終日16:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料