小樽市(迫俊哉市長)は、コロナ禍をきかっけに対面販売からオンライン販売への移行が進むなどの動きに対応するため、目に留まる印象深い商品を意識し、第一印象を決めるパッケージの作成を支援し、新たな購買層の開拓につなげることを目的に、2022(令和4)年度小樽市パッケージ作成支援事業をスタートさせ、第1弾目として3つの商品のパッケージをリニューアルし、4月13日(木010:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で完成報告会を行った。
報告会では、新パッケージを希望した井原水産株式会社・髙田裕子取締役本部長、株式会社本野雄次郎商店・本野宏太郎代表取締役社長、株式会社六美・工藤三千代専務取締役と、PR動画等を制作した受託事業者の株式会社KOO・中村友代表取締役らが出席した。
パッケージデザインのリニューアル希望商品を募り、井原水産のおつまみにしん、本野雄二郎商店のおたる雄次郎のこぶちゃ、六美のタルジェンヌ小樽生クッキーが選ばれ、昨年8月8日~9月16日に全国のデザイナーからデザインを募集し、おつまみにしんに14社、おたる雄次郎のこぶちゃに13社、タルジェンヌ小樽生クッキーに7社の応募があった。
9月末~10月末に応募デザインの一般投票を行い、おつまみにしん2082票・おたる雄次郎のこぶちゃ1773票・タルジェンヌ生クッキー1758票が集まり、その結果を参考に、3事業者が新パッケージを選び、事業者とデザイナーのマッチング成立後、新パッケージのサンプルを作成。
おつまみにしんは、あじみ企画のやすひろあじみさんのデザインを採用。髙田本部長は、「これまで安定したデザインが多かったが、自由な発想で1つの商品を作るのにワクワクし、愛情をたっぷりかけている。全国販売も好評で、シリーズで第2弾も考えている。これからが始まり」と期待した。
おたる雄次郎のこぶちゃは小嶋音色さんのデザインが選ばれ、本野社長は「今までにない経験で、今後の商売に繋がるもの。
このこぶ茶は、お茶漬けの素を改良したもので、何かの隠し味やスパイスに使うことが多かったが、このプロジェクトが実現できてうれしい。今後は、第2、第3弾と続けていきたい」と話した。
タルジェンヌ小樽生クッキーは、株式会社エヌエーシーの古泉皆美さんのデザインが選ばれ、工藤専務は「駅なかのたるしぇがオープンする時に作ったもので、これまでのパッケージでは何も分からないので、この事業を知り飛び込んだ。
自分の好みとみんなの好みは違うことを知った。すごく良いものができ、これからの物づくりにも勉強させてもらった」と話した。
おつまみにしんやタルジェンヌ小樽生クッキーは、たるしぇなどですでに販売を開始
しているが、おたる雄次郎のこぶちゃはこれからの販売となる。
報告会では、委託事業者KOOが制作したPR動画「小樽産品×デザインマッチングプロ
ジェクト2022」を見ながら、新パッケージについて説明が行われた。
迫市長は、「20年前に議会でもパッケージについての議論があったが、今回こうして、パッケージが新しくなり、ものすごく良くできていて嬉しく思う。まさにバイヤーさんが求めていることで、関心を持ってもらえると思う」と話した。
パッケージをリニューアルした3商品は、今後、インフルエンサーを使ったPR等を行い、道内外での販路についても検討する予定だ。
◎小樽産品 × デザインマッチングプロジェクト2022(外部)