1996(平成8)年に発足したグループ’96(本間城作会長)の第24回絵画・作品展が、3月29日(水)から市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで、3年ぶりに開催された。
出展者は年々減少傾向にあるが、本間会長を含めて9名となり、54点の油彩を含む吹きガラス・写真・模型など99点を展示。見応えのある作品展となっている。
会のモットーは「常に平等であること」。そのため、発足当初から展示場所はくじ引きで決めているという。
30年以上描き続けている佐藤義弘さんは陶人形1点を含む、高知県北川村のモネの庭や霧の裏洞爺湖・冬の北運河など18点を出展。いつまでも枯れることなく残すことができるとして、展示会で頂いた花を描いた作品もある。
小さい頃から絵描きを夢見て、57歳で絵を描きたくて仕事を辞めたという佐藤さんは、どの作品も真摯に取り組み、細かい描写が特徴で丁寧に描いている。2003(平成15)年に出かけたスペインシリーズでは、グエル公園やコルドバの風景(世界遺産のメスキータ―)など4点を並べて個展の雰囲気を思わせ、来場者を楽しませている。
間渕博昭さんは、市内の硝子工房NAKAMORIで3年ぶりに制作したという吹き硝子作品を出展。皿やグラス・ネクタイピンなどのアクセサリーにも挑戦している。
迫力あるオオワシやオジロワシ、珍しいオナガガモやホオジロガモなどの写真を出展した遠藤秀敏さんは、知床・羅臼の冬の鳥を激写。オジロワシが足に魚を抱え勇ましく飛ぶ姿を捉えている写真は、臨場感あふれる姿を楽しむことができる。
大西薫さんは猫をモデルに8点を出展。「新婚」・「稲穂3丁目のボス」・「りんご売りの少女だにゃ~」など、ユニークなタイトルが印象的だ。
本間会長は仕事の傍ら制作活動に励み、100号の大作・港の倉庫をはじめ、未完成のF8号の運河は、今後、雪の色などこれから変化していくという。
みなさん、3年ぶりということで沢山出展していて、作品はどれも個性があふれ、絵画は良く描かれている。この機会に会場で観ていただきたい」と話している。
第24回グループ‘96絵画・作品展
3月29日(水)~4月2日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
◎関連記事