小樽市内で手宮から祝津へ抜ける道道小樽海岸公園線の手宮洞窟保存館(手宮1)手前に、通称・御前水の滝の水音が響き渡り、周辺にはふきのとうが顔を出して野鳥のさえずりが聞こえ、3月21日(火)の春分の日に相応しい光景が広がっている。
小樽市総合博物館本館(手宮1)の大鐘卓哉学芸員は、滝に出現を見守り「今年も春が来たと感じている」と話していた。
大鐘学芸員によると、3月1日(水)にひとすじの水の流れを確認したが一時的なもので、4日(土)には見えなくなっていた。その後、気温が高くなり雪解けが進むと、9日(木)には水量が増え、本格的な水の流れを確認でき、現在は継続的に続いている。
今年の滝の出現については、2017(平成29)年3月6日・2018(平成30)年3月10日・2019(平成31)年3月4日・2020(令和2)年3月11日・2021(令和3)年3月13日・2022(令和4)年3月12日と、例年と比べ、ここ数年では早い方ではあるが、過去にはもっと早くから滝の出現が見られた年もあった。
毎年滝を観察している大鐘学芸員は、「以前と比べて雪解けが早く、数年水量が少ない状態が続いている」と話した。
2月26日(日)に124cmを観測した小樽の積雪は、3月21日(火)に29cmまで融け、積雪が無くなる頃には水量も弱くなっていく。今週末までが見納めとなる見込みだ。
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