小樽商科大学(緑3・穴澤眞学長)は、2022(令和4)年度学位記授与式を、3月17日(金)11:00から小樽市民会館(花園5)ホールを会場に、ほぼ通常開催に近い形で行った。
昨年4月に、同大と帯広畜産大学・北見工業大学が経営統合し、国立大学法人北海道国立大学機構創設後、初の卒業・修了生となった。
これまでの式は同大第一体育館での開催が多く、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大を懸念し2回に分けての実施となったが、久しぶりにマスクを外すことが許され、市民会館(花園)を会場に、スーツや袴姿の卒業生と修了生が一同に集まり、学生1名に付き保護者1名限定で出席も認められた。
2022(令和4)年度の卒業・修了生(早期卒業・修了生含む)は、547名(商学部512名・商学研究科35名)。商学部(昼間コース・夜間主コース)4名と、商学研究科(前期課程・後期課程・アントレプレナーシップ専攻)3名の代表者に、穴澤学長から学位記が授与された。
穴澤学長は、「身近な問題だけではなく、国際情勢にも敏感であってもらいたい。社会に出ると、大学生以上に学びが必要となる。人格や教養を高めることも不可欠。高い目標を持ち、それに向けて弛まぬ努力を継続してもらいたい。社会は常に変化している。
皆さんは限りない可能性を秘めている。自分自身を信じ、力強く未来を切り開いてもらいたい。健康と幸多き未来を祈念する」と告辞を述べた。
校歌と応援歌若人逍遥の斉唱は自粛し、録音テープを流し閉式した。
袴姿の中野さんは、「2年生からコロナが流行し、対面での授業がなくなりパソコンを使って学び、特殊な状態が続いたがしっかりサポートしてもらった。公務員として道内に就職する。これからも勉強することが沢山あると思うが、さらに誠実に向き合っていきたい」と話し、同じく公務員に就職が決まった女性は、「自立して社会に貢献したい」と抱負を述べた。
2022(令和4)年度の就職状況について、商学部の就職率は95.6%で例年並み。昼間コースの卒業生475名のうち、就職希望者は451名。このうち431名が就職内定者となり、就職内定率95.6%。夜間主コースの卒業生56名のうち、就職希望者は49名。就職内定者は47名・就職内定率95.9%。
大学院の就職率は96.9%。現代商学博士前期課程の卒業生は6名で就職希望者は5名、就職内定者は4名で就職内定率80%。現代商学部後期課程の卒業生は3名で、就職を希望する2名全員が内定し就就職内定率100%。アントレプレナーシップ専攻の卒業生26名のうち、就職を希望する25名全員が内定し就職内定率は100%。
就職先で多い職種は、情報通信業・金融業。安定志向の公務員人気は依然続いている。
◎関連記事