小樽市消防本部(土田和豊消防長)では、市内在住の大学生廣橋空大さん(20)が、2022(令和4)年10月15日(土)に発生した車両火災の初期消火に協力したとして、3月14日(火)14:00から消防庁舎(花園2)消防長室で、表彰状の贈呈式を行い、土田消防長に代わって見山義秋消防本部次長が賞状を手渡し、火炎と煙の中で避難誘導と初期消火を行い、被害を最小限に食い止めた廣橋さんの勇敢な行動を称えた。
日本医療大学保健医療学部2年の廣橋さんは、セブンイレブン朝里店でアルバイト中に、来店客に「駐車場に停車中の車から出火し、消火のため水がほしい」と言われ、煙と炎を見て店にあった消火器を使って消し止め、大きな火災には至らなかった。
市内でも、長距離トラックや整備不良車、素人の配線などが原因で、年間10件ほどの車両火災が発生。この車両も古い車でしばらく使っていなかったため錆ていて、ブレーキパッドが過熱して火災が発生した。
見山次長は、「迅速な行動で被害が少なく良かった。火や煙を恐れずに行動したことで、最小限に収めることができた。エンジン部分に引火して炎上拡大するところだった」と感謝した。
廣橋さんは、「何をしたのかあまり理解していなかったが、今回の表彰で、自分は良いことをしたのだと思った。近くにガソリンスタンドがあったので、ひどいことにならなくて良かった」と話した。