3年ぶりの通常開催となった第25回小樽雪あかりの路(西條文雪実行委員長)が、2月11日(土)17:00から浅草橋街園(港町5)で、開幕を祝うオープニングセレモニーが執り行われ、心待ちにしていた多くの人が会場を訪れ、ロウソクが灯る幻想的な光景を楽しんだ。
西條実行委員長は、「1924年に小樽運河が完成し100周年にあたる。運河の会場を中心に楽しんでもらいたい。初めての企画・北海製罐前に7つの飲食店ブースが並んでいる。天狗山・芸術村・文学館美術館前庭・商店街・町内会・各家庭でロウソクを灯してもらいたい。
韓国や台湾などのボランティアの力があって、今日の日を迎えることができた。皆さん方と共に、この雪あかりを盛り上げ、皆さんに楽しんでもらいたい」と挨拶した。
小樽ふれあい観光大使・小樽雪あかりの路PR大使で、ピアニストの平間さと子さんの語るような演奏が流れる中、西條文雪実行委員長をはじめ、迫俊哉市長・コンシェルジュの山本奏美さんと髙橋彩華さん・鈴木喜明市議会議長・中野豊商工会議所会頭・長野実札幌観光協会会長・台北駐日経済文化代表処札幌分処の粘信士処長・衆議院議員大築紅葉氏と中村裕之氏による点灯式が行われた。
浅原富希子 with Sea of Graceと男性メンバーも加わった12名が4曲を披露し、澄み切った歌声が会場に響き渡った。
小樽運河完成100年の節目として、メーン会場を運河会場にシフトし、浅草橋から中央橋までの運河には、200個浮き球キャンドルを浮かべ水面に揺らめくあかりを堪能。散策路には手作りのオブジェが並び、周辺の石造り倉庫群と魅力的な街並みをアピール。
堺町通り商店街による於古発川もイルミネーションが灯され、幻想的な光景に包まれ、多くの観光客で溢れていた。
手宮線会場は、市立小樽文学館・美術館(色内1)前のみに縮小したが、今年も、小樽雪あかりの路PR大使で宮城県仙台市在住の千葉洋さんが、8日(水)に小樽入りし設営の中心となって、ハートや星を模った雪をあしらった可愛らしいスノーキャンドルがお目見えした。
2008(平成20)年から参加して今年で16回目となり、3年ぶりの通常開催に、「多くの人に来てもらい嬉しい。小樽が好きで遊びに来る感覚で毎年来ていて、今回は気温が高くて雪が溶けてしまう」と心配していた。
美術館多目的ギャラリーでは、分団協・雪あかりジョイント事業が開催され、小樽水彩画会と小樽商科大学プレクトラムアンサンブルによるパフォーマンスを、10日(金)・11日(土)12日(日)に実施する。
11日は18:00からは、開幕日が祝日ということもあり90名がパフォーマンスを楽しんだ。やさしさに包まれたならなどアンコールも含めて5曲を、指揮1名・演奏者6名で演奏し、マンドリンの独特のきらびやかで華やかな音色が聴衆の心に響いていた。
中央橋から龍宮橋までは“運河の森”をコンセプトに、スノーキャンドルとフクロウなどのスノーオブジェが出迎え、さらに北運河へ誘った。
北海製罐旧第3倉庫広場には北運河雪あかり横丁を新設し、イルミネーションの点灯と音楽がシンクロして、会場いっぱいに新しい空間を生み出していた。学生フリーマーケット・メッセージキャンドル体験・人力車ツアー乗り場を設け、7件の飲食ブース前には長蛇の列ができ混雑し、浅草橋から北運河まで混雑が続いた。
ホタテの稚貝汁の無料配布も行われ、夏開催のサマーフェスティバルに負けないほど多くの人で賑わった。
アニメパーティメンバーも約100名ほどが来樽し、雪あかりの路会場で撮影や飲食を楽しんでいた。
本日から17:00〜21:00にロウソクを灯し、2月18日(土)まで開催される。