市立小樽美術館(色内1・苫名真館長)1階で、同館協力会(秋野治郎会長)が運営するミュージアムショップ「小さな旅 JOURNEY WITH FRIENDS」が、2月1日(水)10:00にオープンした。
秋野会長をはじめ作家や関係者が集まり、オープンを祝うセレモニーがショップ前で行われた。
6代目となる秋野会長は1948(昭和23)年生まれで、4歳の頃に同館が開館し、父親と訪れた思い出を語り、「小さな旅をする案内役となるショップができて嬉しい。
70年の歴史が残っている建物の修復は、佐藤正行さんがフローリングを1枚々磨き、2階の仕掛けも楽しんでもらいたい。 小樽に美術館を求め共感した方たちがここを訪れ、迎える人も温かい言葉を大事にしていきたい」と挨拶した。
苫名館長は、「待望のミュージアムショップができた。小樽の作家のみの作品が並び、品揃えも素晴らしく、観光客や市民に小樽の美術に触れ発信する場所。約30名のボランティアが美術館の顔となり、誇りと自覚をもってもらいたい。
“小さな旅”と名付け、歴史的・画期的な可能性を秘めた場所。同協力会の山本前会長や70年前の建物に戻そうと尽力した佐藤正行さんに敬意を表する」と述べた。
出品者で小樽生まれ小樽育ちの日本画家・さとう綾子さんは、数年前から生の花をスケッチしながら、思いを込めて作品を完成させている。そうした作品の中から、ポストカードやクリアファイル、スカーフやトートバッグなど28アイティムを並べている。
「地元の小樽を意識し、何か小樽のためにしたいと考えていたところ、ショップの話があり、関われることができてとても嬉しい」と話していた。
染織作家の寺岡和子さんは、小樽の静かな綺麗な蒼色の海に上る月や朝日をイメージしてタペストリーやテーブルセンターをショップのために制作。この季節に合わせたまわたマフラーなどもあり、「旅行者にも楽しんでもらいたい」と話した。
来場者は、小樽ゆかりの作家の作品が並ぶ店内を見て回り、気に入った物を購入していた。
オープン記念として、本日1日(水)と4日(土)限定で作家のカタログ・ブックフェアを開催し、人気作家の作品集が格安で販売されている。
現在ボランティア33名が同ショップに登録され、ショップを基点に様々な出会いとボランティアの輪が広がるよう、さらにボランティアを募集している。
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