小樽市立菁園中学校(花園5・宮澤知校長)学習委員会の生徒14名が2名ずつ分かれ、1月20日(金)の授業が始まる前に、小樽市立花園小学校(花園5・若林晋校長)の3年〜6年生の7クラスで読み聞かせを実施した。
小中一貫教育を推進している両校間で、それに関連した初めての読み聞かせとなった。同会は、各クラスから選ばれた委員が主に学校図書館の管理を行い、日頃から本に触れる機会がある。今回の読み聞かせに選んだ本は、それぞれの学年に合わせて読み手の生徒たちで選んでいる。
各教室の実物投影機を使い、テレビ画面から絵本を拡大して映し読み聞かせが始まった。6年1組では、年生の古館愛菜さんと西菜々美さんが担当し、子どもたちの冒険心を掻き立てるアドベンチャー絵本「地球をほる」(作・川端誠)を読んだ。
古館さんは、「読んでみて面白かったのでこの本にした。日本人とアメリカ人の台詞を分けて練習し、事前にクラスで読み聞かせを披露して練習した」と話した。
各ページの絵と文に角度がついていて、少しずつ回転させながら読んでいくため、西さんは「ページを回転させるところが難しかった」と話し、初めて児童に読み聞かせをした2人は、緊張した様子だった。
担任は、「中学生になり、来年自分たちもこの活動に関わる人がいるかもしれない」と話し、児童は、真剣な表情で読み聞かせを聞いていた。
同中学校の寺口教頭は、「小中一貫教育を進めようと、いろいろな行事を合同で予定していたが、コロナ禍でできなくなった。今後は様子を見ながら合同行事を増やし、今回の読み聞かせは、その足掛かりになればと思う」と話した。