地域独自の観光資源を活用したコンテンツの造成から販売開拓までを支援をする、観光庁「稼げる看板商品創出事業」の補助金を活用し、朝里川温泉組合(米山幸宏組合長・おたる宏楽園代表取締役社長)では、1月17日(火)〜18日(水)の1泊2日の日程で、朝里リバーウォークモニター宿泊ツアーの実証事業を実施した。
朝里川温泉街には、穏やかに流れる朝里川のせせらぎが聞こえ、朝里ならではのアクティビティ「朝里リバーウォーク」を昨年9月と11月に実施。朝里川に精通したガイドがしっかりと同行し川を散策する同ツアーには、昨年秋に参加したリピーターを含め、東京・千葉・広島・道内の友人同士や家族で12名が参加。
今回は冬の朝里川を初体験。主催者側が用意した極寒に対応したウェーダー(胴長靴)と、手袋・ヘルメット・ライフジャケットをしっかり着用し、ガイドの後に参加者が続いて川の中へ。
ここ数日の降雪で、川の石の上には綿帽子のような雪がこんもり積り、朝里川ならではの光景が広がる中を、滑る足元を気にしながらリバーウォークを体験した。
石の上の雪に穴を掘ってロウソクを灯し、小樽の大自然を堪能した後は、冷えた体を会場のテントサウナで温めた。キャンドルで幻想的な川で極上のととのい体験をして、クラッセホテルに宿泊。翌2日目は10:00からスノーシューツアーを体験。
千葉県在住の大学生・松田諒さん(20)と友人の髙野蒼太さん(20)は、「北海道に来たことがあるが小樽は初めて。川の中では全然寒くなかった。これだけの自然が体験できて良った」と満足していた。
米山組合長は、「コロナ禍で旅行のスタイルが変わり、これまでのような観光地を周る旅行だけではなく、何もない場所で自然や文化を楽しむことに取り組む地域も多い。
朝里でも新しい魅力を発見したいと、前から朝里川が綺麗だと感じていたので、遊歩道を利用して何かできないかと考えたり、これからのきっかけ作りをしているところ。地域を訪れた人が、いつでも利用できる魅力的なアクティビティを目指したい」と話した。
小樽朝里川温泉は札幌から車で約40分、小樽から約20分でアクセスできる温泉郷で、自然豊かな保養地。地域にあるコンテンツを活用して、朝里に来るきっかけになればと模索している。