小樽市(迫俊哉市長)とNPO法人OTARU CREATIVE PLUS(略称OC+・斎田義孝理事長)は、1月13日(金)14:30から小樽経済センター(稲穂2)7階Bホールで、連携協定締結式を開催した。
OC+は、旧北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫の保全・活用策を取りまとめた第3倉庫ミーティングの考えを引き継ぎ、共創で繋ぐ文化と経済のまちづくりをテーマに具現化する組織として、2022(令和4)年5月から活動を開始。
北海製罐から小樽市に無償譲渡された同倉庫を、今後、同倉庫の魅力発信や利活用に向けた取り組みを進め、地域社会の活性化に資するため連携協定締結した。
現在、理事ら12名が在籍し、小樽商工会議所内に事務局を設け、市職員3名がオブザーバーとして参加し、法規制の課題解決に向け、職員を介して法人との関係を図る。
迫市長、福島慶介専務理事をはじめ理事が見守る中、斎田理事長に代わって井上晃副理事長が、署名された協定書を取り交わした。
迫市長は、「歴史的建造物を単に保存することは難しく、利用や活用によって保全を果たすのが望ましいと考える。理事には若いメンバーもいて、これまでにない斬新な切り口で検討を進められることを大いに期待している。
第3倉庫を基点として、多くの皆さんに喜んでもらえるよう、小樽の活性化に繋げ、利活用の道を連携しながら探りたい。協定が双方にとって実りあるものとなるよう取り組みたい」と、気持ちを新たにした。
井上副理事長は、「第3倉庫の利活用、さらには北運河エリアの賑わい創出に取り組むことに、大きな期待と責任を感じている。活用ミーティング経験者に加え、想像力・発信力・行動力に富み、これからの小樽を盛り上げる若いメンバーが新たに加わり、これまでにない小樽の街づくり組織となった。
今後の活動の方向性は、共創で繋ぐ文化と経済、まちづくりをテーマに、小樽市としっかり連携し、第3倉庫の魅力を発信し本格活用に向けた環境整備など、多くの方に注目される第3倉庫をメディアに見立て、様々な事業に取り組みたい」と意欲を示した。
質疑応答では、課題が山積する中で一番の課題について、井上副理事長は、「運河の原形が残る北運河地区も合わせて、新しい形を作り上げていきたい。港の修繕と再開発もあり、これからの将来に向けてセットで考えたい」と答え、迫市長は、「最終的には本格化活用がゴールになる。事業主体となる開発事業者にとって、興味を持ってもらえるような取り組みができるかが大きな課題となる」と回答した。
OC+の活動について、福島専務理事から、見学ツアー・歴史や最新テクノロジーの勉強会・建物内でマルシェなど、多種多様なイベント等の開催を想定し、同倉庫の外壁を使ったプロジェクションマッピングを紹介され、2026(令和8)年からの本格改修に向け、投資家や建築家・デザイナーなどと、早い段階で議論できるような体制を作りたいと説明があった。
◎小樽市・NPO法人 OTARU CREATIVE PLUS 連携協定締結式(YouTube)
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