雪かきスポーツに スノーセンサーグローブ開発

 「雪かきはスポーツだ」を合言葉に、2013(平成25)年から高齢化によって深刻化する除雪問題を解決しようと、国際雪かきスポーツ選手権(松代弘之連盟代表)がスタートし、今年度で10年を迎えた。

 

 毎回、公平な審査に試行錯誤し開催内容も徐々に変化していき、同連盟では、北海道科学大学木村研究室に、雪かき作業量を計測する「スノーセンサーグローブ」の開発を依頼。着々と研究が進んでいる。

 

 12月28日(水)10:00から入船六三町会集会所に、松代代表をはじめ、研究者の木村尚仁氏と運営スタッフの札幌学院大学まちおこし同好会5名、同選手権協力校の松ヶ枝中学校・岡崎校長と生徒会4名、小樽市社会福祉協議会職員1名と山内町会長・平井副会長らが集まり、4回目のセンサーテストを実施した。

 

 スノーセンサーグローブは、雪を持つために力を入れると電流の量が測定でき、ポイント化することで順位をつけることができる。

 

 松代氏は「競い合うためには基準がないと」とグローブの完成に期待を寄せていた。

 

 木村氏が装着の仕方を説明し、参加した10名が同グローブをつけ、会館近辺の雪を一斉にかき、会館に戻ってデータをパソコンに入力し順位を発表した。

 

 同大学・木村心音さんが優勝し、「家で雪かきしている感覚と同じようにやった」と話し、同中2年の男子が2位となり、それぞれグローブに興味を示しながら、雪かきを体験し楽しんだ様子だった。

 

 木村氏は、「さらにバージョンアップして、来年度の競技に向け作り変えたい。スタートやストップを分かりやすくし、USBメモリーを取り出してデータを入れているが、無線でできるようにするなど使い勝手を向上させたい。現在8割が完成。楽しめるものを作りたい」と話した。

 

 第10回雪かき選手権は2023(令和5)年2月19日(日)9:30〜12:00で、入船六三町会開館周辺・石山会館周辺・松ヶ枝中学校周辺を会場に実施。

 

 これまで消費カロリーで競技を競ったが、今年度からは雪かきをした場所の出来栄え点も盛り込んで評価するとした。

 

 ◎国際スポーツ雪かき選手権(外部)

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