小樽入船六三町会でそば打ち 会員が腕前披露

 入船六三町会(山内ミエ子会長)では、12月21日(水)10:30から同町会会館(入船2)で、今年最後のおしゃべりサロンを開き、同会・文化部総括を務める経塚民男さんがそば打ちを披露した。

 

 2016(平成28)年4月から第3水曜日に、高齢者が気軽に集い、生活や健康に役立つ講話や手軽にできる体操などを、高齢者支援として開催している。コロナ前では、カラオケやボランティア手作りの昼食も提供していた。

 

 講師を務めた経塚さんは、花園3丁目で手そば打ち工房経塚を経営するそば職人で、今年6月に同町会の女性部でそば打ちを実施しようと企画したが、コロナで延期となり、今回のおしゃべりサロンで開催となった。

 

 会員14名が参加して、最初に転倒予防に備えた体操を行った後、経塚さんが1㎏(8~10人前)のそばを打った。

 

 15年ほど使い続けているそばを混ぜるステンレス製の鉢に、小麦粉2:そば粉8の割合で入れ、丁寧にまぜ合わせ、450㏄の水を8と2に分けて混ぜた。

 

 その様子を会員がぐるりと囲み、会員も身支度して捏ねる体験をした。気温によって水分量が違い、職人だからこそ微妙な気温差も見逃さず水加減し、そばを菊の花のよう(菊ねり)にまとめた。

 

 打ち粉そば粉)を振って均等に伸ばし、そば切り包丁で切り揃えて1人前160gずつを箱に入れ、香り高いそばが完成。感染対策のため会場では試食せずに、そばは1人前ずつ持ち帰って各自で味わうこととした。

 

 そば打ちを初めて見た会員は、「こんなに手がかかるとは思わなかった」「今度からそばを食べる時は、ありがたさを意識していただこう」などの感想が飛び交った。

 

 そば打ちに感動した山内会長は、「これだけの技術を持っている経塚さんにそば打ちを披露してもらい、令和4年12月の締めくくりに相応しく素晴らしい。コロナ禍で行事もできなかったが、少しずつおしゃべりサロンを再開した。人が戻ってこないが、これからも企画をどんどんやってもらいたい」と話した。

 

 経塚さんは、「皆さんに手打ちの工程を見てもらい、そばの作り方を覚えてもらう良い機会だった」と話した。

 

 次回のおしゃべりサロンは2月の第3水曜日からとなる。

 

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