小樽を代表する風景画家で、今年1月に亡くなった冨澤謙氏のチャリティ企画展が、サロン・ド・宮井(花園1・宮井額縁店内)で開催され、その収益の一部226,720円を、市立小樽美術館協力会(秋野治郎会長)へ寄附する贈呈式を、冨澤夫人の瑞枝さん、同協力会の岩永篤副会長と会計担当の宮井保郎さんが出席し、12月13日(火)11:00から同館館長室で行われた。
11月5日(土)~2月26日(日)開催の同館特別企画展「冨澤謙の眼と心」に併せ、同サロンでも、同氏が描いた小樽の風景や花などの小品を特別価格で販売するチャリティ企画展「宮澤謙が見つめた風景」を、10月8日(土)~23日(日)と11月7日(月)~23日(水)の2回開催したところ、大勢の冨澤ファンが来店した。
同サロン設置のチャリティBOXと併せて226,720円を、役立ててほしいと瑞枝さんから同協力会に寄附され、同協力会からは「有効に使わせていただきます」と感謝した。
歓談では冨澤氏の素顔について語り合い、瑞枝さんは「38年間教師を続け、小樽にいないと絵が描けないと、小樽にずっと住んでいた。皆さんにとても良くしていただき、幸せな人だったと思う」と話していた。
宮井さんは、「東京や釧路などから多くの教え子が来店し、先生を懐かしんでいた。先生の人柄の表れだと感じた。現場で作品を描く人で、市展委員には厳しい人だった」と、同氏の思い出を語った。
同企画展では、小樽駅前ビル株式会社創業50周年を記念し、11月5日(土)〜2月26日(日)の開催期間、冨澤先生の教え子無料キャンペーンを実施中で、教え子だったことを証明できる卒業アルバムなどを持参し、教え子だった人と連れ1名を同美術館入館料を無料にしている。
キャンペーン開始1ヶ月で、対象者50〜60名が無料で入館したという。
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