小樽再生フォーラム(篠崎恒夫議長)では、第13回歴史的建造物スケッチ会2022「北海製罐第3倉庫を描こう」を実施し、11月23日(水・祝)〜27日(日)に市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで作品展を開催した。
最終日15:00からは表彰式が行われ、篠崎議長から受賞者に賞状と記念品が贈呈された。
1985(昭和60)年発足した同フォーラムは、小樽運河を守る会の精神を継承する市民団体で、小樽の歴史的建造物を将来を担う小中学生に描いてもらうことにより、身近にある古い建物が歴史的遺産としてまちを支えていることに気づき、まちに郷土の愛着の気持ちを持ってもらいたい趣旨のもと、毎年スケッチ会を開催している。
これまでは歴建ガイドに載っている好きな建物を描いてもらっていたが、今回はこれからの活用方法を考える上で第3倉庫に焦点を当て、高島小学校と桜小学校では篠崎議長が出前講座を行い、113点もの作品が集まった。
市長賞・教育長賞・議長賞の他、開催費を寄贈してもらい特別賞を設けた。このほか、小学校の部、中学校の部、保護者・高校生の部に分け27名を表彰した。
昨年に続き、審査員は日洋会会員の高橋晟氏が務め、11月22日(火)に審査し、「113点の力作が集まった。何を考えながら描いたのか、どんなところを工夫したか、自分が感じたイメージを素直に表現できたかなどを重視した。篠崎議長の協力を得て、できるだけ丁寧に読み取ることをした。
受賞した人とできなかった人の差は僅か。素直に自分の思いや願いが込められた作品が沢山あり感動した。再生フォーラムが、今後も、子どもたちの感性や創造性・豊かな情操などを育成することに繋がることを願っている」と審査の講評を述べた。
会場には、113点の感性豊かにいきいきと4切りサイズの画用紙に描かれた旧北海製罐第3倉庫が、日本遺産候補地域の認定を受けた北海道の心臓と呼ばれまち・小樽の構成文化財として、次世代の子どもたちによって鼓動が吹き込まれた。
特別賞を受賞した高島小学校2年の横山瑞季さんは、「初めて第3倉庫を描き、階段が難しかった。絵画教室の先生と相談して、いろいろな色を混ぜ合わせて海の色を決めた。絵を描くことが大好き」と喜んでいた。
第13回歴史的建造物スケッチ会2022受賞者
特別賞 高島小学校2年 横山瑞希さん
市長賞 西陵中学校2年 高橋虹乃歌さん
教育長賞 桜小学校5年 茂泉結大さん
議長賞 北陵中学校3年 山田香音さん
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