市立小樽美術館(色内1・苫名真館長)では、1階旧守衛室を改装し、2023(令和5)年2月1日(水)に同館協力会(秋野治郎会長)運営ミュージアムショップの開店に向け準備を進め、11月26日(土)10:00からボランティアの顔合わせと説明会を研修室で行った。
スタッフとなるボランティアは33名が登録。運営と同ショップの開店に向け、多大な協力をされた故山本信彦・同協力会前会長へ黙祷を捧げた。同氏は、ショップ開店記念に粗品で配布する「小樽のタオル」を準備し、心待ちにしていたという。初顔合わせには店内の全面改装に協力している洋画家の佐藤正行さんも紹介された。
同・岩永篤副会長は、「前会長は、念願だったミュージアムショップの開設を大変楽しみにしていた。ミュージアムショップを通じて市民と触れ合い、憩いの場として利用してもらいたい」と期待した。
同会計担当・宮井保郎さんは、美術館ができるまでの経緯を説明し、北海道立近代美術館学芸員だった苫名館長は、近代美術館の知られざるボランティア事例を語り、「同ショップボランティアは、積極的に主体性を持ち、運営方法や商品開発にも関わり、支援者としての自負と誇りを持ち、賑わいの創出に大きな支えとなり貢献してもらいたい。登録したボランティア対象に、小樽の美術や歴史などを学ぶ講座も予定している」と述べた。
ボランティアリーダーを務める大島公子さん・亀田あや子さん・末永正子さんが紹介され、ショップのロゴを考案した末永さんは、「意外と良さが分からなかったが、外から訪ねてきた人たちに“とっても良い美術館ね”と言われた。
小樽の謙虚な美術館に立ち寄り、良い気持ちになればと、美術館を巡るのも小さな旅のようで“小さな旅”と名付けた。旅する人も市民にもこんなショップができたよと、1歩ずつ継続できるショップになればと思う。ロゴは、小樽によく飛んでいるカモメがテーマとなり旅ができればと考えた。新しいことへの不安を、皆さんと一緒に乗り越え成功させたい」と話した。
その後、星田七重学芸員の案内で同ショップを見学。1階がショップで、2階の窓からは日銀が見え、市民や作家たちとの温かいふれあいの場(交流拠点)にする予定だ。
ショップ内では、小樽の著名な作家の作品を掲載したポストカードやアートパネル等と、染織工芸家の寺岡和子さんの“蒼い海”と題したテーブルセンターを、ここだけでしか買えないオリジナル商品として販売する予定だ。
開店記念の一環として、2月4日(土)14:00〜15:00に平間さと子ミュージアムコンサートを予定している。
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