小樽写真研究会 堂堂展Vol.31開催

 小樽写真研究会(浅賀正生世話人代表)は、11月9日(水)〜13日(日)、市立小樽美術館(色内1)多目的・市民ギャラリーで、堂堂展vol.31を開催している。

 

 写真を愛する会員11名の個展のような写真展と、藤松佳晃氏と小樽商科大学写真部のゲストの写真を展示し、会場いっぱいに見応えがある。

 

 小樽の町を会員自ら足を運び、気に入った風景をそれぞれのアングルで撮影して発表する、堂堂展の特徴である企画展Deepの今回は、長橋・旭町方面で撮影を行ったもの。

 

 1989(平成元)年に同会を発足し、年1度の堂堂展でさらに深く小樽と写真で関わる企画として、2003(平成15)年にDeepをスタートさせた。

 

 撮影者らにとっても、1つの町に沢山の時間をかけることで、様々なものが見えてきたり、郷土愛を深める機会にもなっていて、来場者にも、小樽の魅力を再発見したり懐かしさなど心躍せる効果が生まれ、楽しみながら鑑賞しているという。

 

 志佐公道さんは、長橋・旭町で撮影した102点を出展。一番上に旭町、センターに旧国道5号周辺を並べ、長橋は丁目ごとに分け、工夫して展示している。人影もなく民家もない旭町、この町の名前さえも初めて聞く人も多いと思う。

 

 また、今回の案内状に使用されたものも含め、今年の夏至近く、天狗山山頂に泊まり込んで夜中の2:30頃撮影し、太陽が昇る前に赤く染まる漁火も見えている、この時間帯ならではの光景を知ることができる天狗山の夜景3枚も出展。

 

 「誰もが見られない時間に良いものを撮影したい。太陽が昇る1時間前からドラマが始まっている」と撮影当時を語った。

 

 会場では、桜やイチョウの季節など四季折々の長橋を楽しむことができ、長橋墓地まで撮影に訪れていて、以前とは違った光景に時の流れを感じさせる。

 

 宮崎裕幸さんは、何十年も前に長橋小学校に勤務していたことがあり、通勤で見ていたかつての風景を撮影したり、イチョウが綺麗なバス通りを1週間前に撮影したという。自由に撮影した作品は、個展のような雰囲気で各々が工夫して展示し、展示会の名称のように作品からも堂々さが伝わる。

 

 初出展の林祐也さんは、大自然の厳しい冬を生きる鹿の姿を撮影。来場者は時間を忘れてじっくりと写真に見入っていた。

 

 小樽写真研究会 堂堂展

 11月9日(水)〜13日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料

 

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