フリーのお笑いコンビ「アップダウン」が、11月6日(日)に小樽市民会館(花園5)で、二人芝居の音楽劇「カイ」を公演する。
札幌在住で同級生だった竹森巧さんと阿部浩貴さんが、1996(平成26)年にコンビを結成。今(令和4)年8月まで吉本興業に所属し、多くのバラエティ番組に出演。現在は退社してフリーとなり、札幌や関東・九州を拠点に活動している。
同音楽劇は2018(平成30)年の作品で、北海道命名150周年の年に合わせて公演された北海道の歴史を再認識できる歴史教育エンターテイメント劇。
題名の「カイ」とは、アイヌ語で“この土地に生まれた者”という意味で、北海道を命名した松浦武四郎とアイヌの長老アエトモの交流史実を元に制作された友情物語。
神奈川県を皮切りに、北海道では、天塩・佐呂間・岩内・登別など、これまで国内10カ所以上で公演し、地元密着の内容でその土地にあった映像を上映。
今回は、北海道の歴史を代表する小樽の市制100周年に合わせ初公演を実現させた。公演前には、小中高生との朗読や合唱などの交流企画も予定している。
ミュージシャンでもあり、松浦武四郎役を演じる竹森さんが、テーマ曲「北海道」を作詞作曲。
一方、役者として多くの舞台に出演している阿部さんは、アイヌの男をはじめ、子どもから大人まで10役を演じる。
竹森さんは、「自分の住んでいる故郷の歴史を知ることで、故郷への誇りに繋がり、ぜひとも楽しみながら歴史を感じてもらいたい」と話し、阿部さんは、「歴史や開拓と聞くと勉強のイメ—ジだが、お笑いと歌のエンターテイメントで楽しませ、こんなこともあったんだと持ち帰ってもらい、舞台を楽しんで体験してもらいたい」と話している。
2019(令和元)年には、特攻隊をテーマとした音楽劇「桜の下で君と」を公演し、2021(令和3)年には、原爆体験伝承漫才「希望の鐘」を発表。風化させてはいけない歴史を、笑いと歌で幅広い世代に伝えている。
今後、2人は教育を念頭に置いたエンターテイメントを追求し、お笑いでライブやイベントも企画するとして、ウイングベイ小樽(築港11)のヲタル座での公演もしていきたいという。
音楽劇「カイ」小樽公演 11月6日(日)14:00(開場13:00)
小樽市民会館(花園5) 収容人員:大人300名・子ども200名
全自由席4,000円・小中学生無料 10名を超える子どもの団体は事前予約
チケット取扱い:SARTORIA FISTY(稲穂2・0134‐33‐8033)、ゆるり庵(花園5・0134‐61‐1342)