琴と三味線の箏華会(平川萩寿恒3代目会主)は、9月19日(月・祝)13:00から、小樽市民センター(色内2)マリンホールで発表会を開き、会員15名が日頃の練習の成果を発揮して観客を楽しませた。
同会は、山田流箏曲の流派で、ジャンルを問わず楽しみながら稽古に励み、年1度の発表会を行っている。
演奏前には、平川会主が出演者の曲への思いなどを読み上げ、演奏する曲や演奏者の思いを伺い知ることができた。
プログラム6「水面」は、田中良子さんと和田実莉さんが箏で、「この音色が涼しさを感じ、波紋が広がる様子が浮かび、皆さんに涼しさを届けたい」と、演奏にも力が入った。
プログラム9「黒髪」は、生別した我が子に優しい声もかけられない母の心情を唄った曲で、代表的な地歌に挑戦し、箏と三絃と唄が披露された。
プログラム10「滝流し」は、7名が三弦により披露し、時折、平川会主の囃子を合図に、拍子を合わせながら演奏に集中していた。
観客は、日本の伝統楽器の音色に聴き入り、13のプログラムで構成された演奏に大きな拍手を贈っていた。
平川会主は、「みんなお琴を楽しんでいる。それが何よりも嬉しく、この輪がもっともっと広がると良い」と話した。
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