市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーを会場に、9月13日(火)〜18日(日)、小樽市老壮大学(140名)よる第43回作品展示会が2部制で開かれている。
同大学は、おおむね60歳以上の小樽市民を対象に、生涯学習を通じて心身ともに健康の増進を図る場として、1965(昭和40)年度から開設された。
学科は、絵手紙・水彩画・版画の絵画系、書道科(漢字・かな)、俳句があり、専門講師のもと、基礎から学ぶことができる。
コロナ禍で3年ぶりの開催となり、今年4月の開校以来、休校なして授業を続け、作品展のために励んできたという。
9月13日(火)〜15日(木)は、荒関裕紀子講師の絵手紙科(Ⅰ)23名・絵手紙科(Ⅱ)18名、番雄一郎講師の版画科10名、三留市子講師の水彩画科21名の約80点を展示。
人気科目の絵手紙科は、荒関講師のアイディアで、藍染を使い和紙に描いた掛け軸と「あなたへ恋文」をテーマにした作品、日常生活の中から自由に題材を選び絵手紙にした作品をタペストリーにして展示。
テーマ作品は、亡き夫や孫、結婚50年以上になる夫、3年前に亡くなった愛犬など、様々なあなたへ思いを綴り、ひとりひとりの作品を読みながら鑑賞している人も多く、切なさや感動が伝わってきた。
版画家の番講師が指導する版画科では、画題はレパートリーが広く、多色刷りのため、一見、絵画のように見えるが、花などの静物から風景までどれも繊細な表現が美しい。
三留氏が講師を務める水彩画科は、静物を題材にし丁寧に仕上げた作品が多く、同じ趣味を持つもの同士が集い、いくつになっても楽しみながら描き続けることの大切さを感じさせる作品展となっている。
受講生をはじめ、友だちや家族らが鑑賞に訪れ、切磋琢磨する姿に感動していた。
9月16日(金)〜18日(日)は、書道科漢字(Ⅰ)・書道科漢字(Ⅱ)、書道科かな(Ⅰ)・書道科かな(Ⅱ)、俳句科に展示を変えて開かれる。
16日(金)は13:00〜17:00、17日(土)は10:00〜17:00、18日(日)は10:00〜15:00が観覧時間となっている。
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