高齢者を保護!小樽商大生2名の心温まる行動に感謝状

 小樽警察署(富岡1・本間博幸所長)は、9月13日(火)15:00から、認知症を患う高齢者の人身保護に協力した小樽商科大学1年の田山フェルディさん(18)と千葉祐作さん(18)に対し、北海道警友会白井登小樽支部長も出席して感謝状の贈呈式を行った

 

 田山さんと千葉さんは、8月26日(金)18:00頃、大学正門前で、80歳代女性から「会社の寮はどこですか?」と尋ねられ、周辺には大学しかないのでおかしいと感じ、119番通報よりも話をしながら小樽警察署まで同行する方法を選んだ。

 

 同署方面とは違う方向へ行きたそうにしていたため、一緒に探すような会話を持ち掛け、同署までの道のり約1.5kmを20~30分かけて歩き、同署に保護を依頼した。

 

 高齢女性は、市内の高齢者専用マンションに居住しており、無事に引き渡されたという。

 

 千葉さんは、「おばあさんが家に戻れて良かった。おばあさんを助けてあげたいと思って行動したことに、感謝状を頂き驚いている」と話し、田山さんは、「見過ごしていたかもしれないし、1人だったら適切な判断ができなかったかもしれない。2人でいて良かった。感謝状までいただきありがたい」と話した。

 

 本間署長は、「的確に判断され、なかなかできない行動に感謝している。見過ごすと場合によっては生命の危険にさらされる。

 

 正門から警察まで1.5kmもあり、その間丁寧に対応し、警察署まで同行し感謝している。小樽にこんな学生さんがいることを頼もしく思う。119番するケースが多い中、安全に連れてきてもらった」と感謝した。

 

 高齢者が多い小樽では、自宅から施設から行方が分からなくなるケースが時々発生している。

 

 ◎札幌方面小樽警察署(外部)