小樽クラシックカー博覧会実行委員会(三船貴史実行委員長)では、3年ぶりとなる第16回小樽クラシック博覧会を、9月11日(日)9:30~16:00、小樽市総合博物館(手宮1)屋外展示場で開催した。
約90台のクラシックカーが小樽に集結し、心待ちにしていた大勢のクラシックカーファンが来場し、古き良き時代に思いを馳せ、懐かしい名車の姿に見入っていた。
博覧会の名物解説員で知られ、今年初めて実行委員長となった三船さんは、今年もクラシックカーの細かい特徴を伝え、三船委員長の行くところには人だかりができ、来場者を楽しませていた。
森田一史副実行委員長は、「コロナが収束せず、あまり告知していなかったが、それでも予定していた台数が集まり、久しぶりの博覧会を皆さん楽しみにしていた」と話した。
会場の中で一番古い1926(大正15)年製のT型フォード(2,896cc・黒)は、第1回目にも参加。北海道科学大学所有で、2018(平成30)年にT型フォード再生プロジェクトを立ち上げた。
フォード・モーター社が開発製造した世界で最初に量産されたガソリン自動車で、かつて札幌市中の島の自動車教習所で使用され、北海道自動車短期大学の整備士の実習車として活用されていた。
1979(昭和54)年式の真っ赤なメルセデスベンツ(ダイムラー・2,800cc)は、100万km走れると言われ、6気筒ツインカムで車高を20cmほど上げ下げできる。救急キットや駐車標識を装備しているのも特徴。
1968(昭和43)年式ダットサン・フェアレディSR311(2,000cc・赤)は日産自動車が製造し、ダットサンブランドで販売したスポーツカー。当時の日本車として最速の205km/Hの性能。
この他、北見から初参加の1973(昭和48)年式トラックのニッサンディーゼルTF30GD(11,670cc)など、名車がずらりと並び、車のオーナーは展示している近隣オーナーや来場者と交流を深めていた。
親子で来場していた男子は、「3年ぶりの開催とあって、父も車が好きなので見に来た。とても楽しい」と満足していた。
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