小樽市立高島小学校(高島5・篠崎大作校長)では、総合的な学習時間において地域の伝統や文化について学び、体験的な活動を通し、児童の学習への理解を深めることを目的として、9月5日(月)10:45から11:30まで同校体育館で、3年生(27名・特別支援学級児童含む)が、おたる潮太鼓保存会(大黒博代表)から太鼓演奏を学んだ。
おたる潮太鼓は、1967(昭和42)年の第1回おたる潮まつり開催を機に結成され、小樽市内をはじめ、年間を通じて、北海道物産展や婚礼・各種イベントなど道内外で活動を展開。過去に朝里や北手宮小学校で生徒への指導を行ったが、近年はコロナ禍で思うように体験会が開けない状況。
高島小では、新型コロナウイルス感染症が一向に収まらない状況ではあるが、楽しみにしている10月8日(土)予定の学芸会の演目を考えたところ、合唱やリコーダー・鍵盤ハーモニカは飛沫感染が心配だが、太鼓なら感染対策に繋がると考え、ふるさと教育と新型コロナウイルス感染症対策の1つとして行うこととした。
そのための事前学習(出前授業)として、8月29日(月)に同保存会メンバー6名が来校して迫力ある演奏を披露し、対象の3年生と2年生が飛び入りで実際に太鼓に触ったり叩いたりできる体験会も行った。
9月5日(月)は、先週習った演奏曲「若潮太鼓」の1番の復習と2番の指導があった。児童は覚えが早く、汗をかきながらリズムに合わせて太鼓を叩き、保存会の人を驚かせた。
大黒さんは、「太鼓の音を良く聞いて覚え、本番ではバランス良くまとめ、リズム良く叩けるよう繰り返し練習を予定している。子どもたちの中に保存会に入会してくれる子がいれば」と話した。
篠崎校長は、「ふるさと教育の一環としても、飛沫対策上、太鼓は安心して取り組めるとお願いした。子どもたちに太鼓にも興味を持ってもらいたい」と話した。
参加した児童からは、「お腹にズンズンきてすごかった!」「太鼓のバチを実際に持ってみると、想像より重かった!」「もっと太鼓を叩きたい」などの声が聞かれた。